米国の自動的な歳出削減、3月1日から発動の公算大との見方

米国の昨年10-12月(第4四半期) 国内総生産(GDP)は国防支出減により打撃を受けたが、そのような 中でも、数カ月前には絶対回避すべきだとされていた自動的な歳出削減 が3月1日から発動する公算が大きいとみられている。その規模は1 兆2000億ドル(約109兆円)で、特に国防費に重点が置かれる見通し。

自動的歳出削減は、税と歳出に関して民主・共和両党の妥協を促す 狙いで厳しい内容となっているが、実際は両党の姿勢はむしろ硬化し た。自動的削減が発動すれば、10年間で国防支出全体は6000億ドル削減 される。パネッタ米国防長官はこの削減規模を「壊滅的」と評した。

下院共和党指導部は、オバマ大統領の再選と民主党の勢力拡大によ る立場の弱体化を受け、大統領と交渉して増税を認めざるを得なくなる よりは自動的歳出削減を受け入れた方が良いとみている。一方、民主党 は、自動的削減回避の見返りとしてメディケア(高齢者向け医療保険制 度)などの給付金プログラム縮小を求める共和党案を受け入れることに 政治的なメリットはほとんどないと考えている。

原題:Automatic Budget Cuts Seen as Probable While Stances Harden (1)(抜粋)

--取材協力:Roxana Tiron、Shobhana Chandra、Margaret Talev、Roger Runningen.

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