天然ゴム:強気相場が継続へ-自動車販売が過去最高水準

天然ゴムの供給が減少する一方、自 動車販売が過去最高水準に達しているため、5カ月間にわたる天然ゴム の強気相場が継続しタイヤメーカーのコスト上昇につながる見通しだ。

国際ゴム研究会(IRSG、シンガポール)は、世界の消費が過去 最高水準に増加していることから、天然ゴムの供給過剰分が今年、61% 縮小すると予想している。ブルームバーグがアナリスト12人を対象に実 施した調査の中央値では、東京工業品取引所の天然ゴム先物相場は今 年、現在の1キログラム当たり315.9円から11%上昇し350円になるとみ られている。

世界の生産の67%を占めるタイ、インドネシア、マレーシアの3カ 国は価格を押し上げるため輸出制限を継続しゴムの木を削減している。 天然ゴム相場は昨年8月に約3年ぶりの安値である205.6円まで下げ た。供給が減少する一方、景気回復に伴って自動車向け需要が拡大した ため天然ゴム先物相場は9月に強気相場入りした。タイヤは天然ゴム消 費の70%を占める。

ニューエッジ・ジャパン証券の杉谷誠・営業部長は、世界景気が回 復するとの見方が天然ゴム相場の上昇を加速させると予想。タイなど東 南アジア諸国からの供給減少も相場を下支えするとみている。同氏は昨 年10月、同年末までに相場が10%上昇すると的確に予測した。

東京工業品取引所の天然ゴム先物相場は年初来で4.4%上昇。昨年 8月の安値からは54%上げている。商品24銘柄で構成するS&P・ GSCI指数は今月に入って4.2%、株式のMSCIオールカントリー 世界指数は5.9%、それぞれ上昇。米銀バンク・オブ・アメリカ (BOA)の指数によれば、米国債のリターン(投資収益率)はマイナ ス1%となっている。

原題:Rubber Extending Bull Market With Record Car Sales: Commodities(抜粋)

--取材協力:Ranjeetha Pakiam、宋泰允、Yuriy Humber、Feiwen Rong.

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