日本株は3日続伸、3大銀行が指数寄与度上位占める-紙パも

東京株式相場は3日続伸。好決算が 評価された三井住友フィナンシャルグループを中心に、3大銀行株が TOPIXの上昇寄与度上位を占めた。好業績観測の広がった王子ホー ルディングスなどパルプ・紙株のほか、鉄鋼や海運、証券株も買われ、 相対的に景気敏感業種が高い。

TOPIXの終値は前日比5.58ポイント(0.6%)高の940.25、日 経平均株価は24円71銭(0.2%)高の1万1138円66銭と、ともに連日で 昨年来高値を更新。

セゾン投信運用部の瀬下哲雄ポートフォリオマネジャーは、「利益 確定売りを無難にこなしながら推移している相場局面」と指摘。米国株 に比べ、日本株はまだ出遅れており、「今の勢いを見る限り、出遅れを 修正する動きが続く可能性が高い」との見方を示した。

前日発表の米国経済指標は強弱まちまちの内容で、2012年10-12月 期(第4四半期)の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率で前期 比0.1%減と09年第3四半期以降で初のマイナスとなる半面、ADPリ サーチ・インスティテュートによると、1月の米民間部門の雇用者数は 前月比で19万2000人増と、昨年2月以来で最大の伸びを示した。

明確な手掛かり材料に乏しい中、きょうの日本株は朝方から方向感 に乏しい展開。為替市場で円がやや強含み、売り優勢となった午後に日 経平均は一時100円以上安くなる場面もあったが、デフレ脱却を目指す 政府の政策期待を背景にした日本株買いの勢いは続き、取引終盤にプラ ス圏に再浮上。TOPIXもきょうの高値圏での推移となった。

金融需給相場の様相、買い方回転効く

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は、 政府と日本銀行が一体となったリフレ政策に対し、外国人投資家が買っ てきており、「金融需給相場になり、買い方の回転が効いている」と指 摘。日本株は当面、「行くところまで行く可能性が高く、高値を予想す るのが困難になっている」と言う。

東証1部33業種では海運、鉄鋼、パルプ・紙、証券・商品先物取 引、銀行、情報・通信、非鉄金属、卸売など24業種が上昇。鉄鋼では、 きょう午後に13年3月期末に1株当たり15円の配当を実施する、と発表 したJFEホールディングスが上昇。上期は無配だった。

銀行では、12年4-12月期の連結純利益が市場予想を上回った三井 住友Fを筆頭に、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナ ンシャルグループの3大銀行株がTOPIXの押し上げ寄与度上位3位 を独占。紙パは、12年10-12月期の営業利益が前年同期を2割程度上回 ったようだ、と31日付の日本経済新聞朝刊で報じられた王子ホールディ ングスが上げた。そのほか、12年10-12月期決算に関し、クレディ・ス イス証券が印象はポジティブとしたスタートトゥデイはストップ高。

任天堂は大幅続落

これらに対し、33業種ではその他製品、建設、保険、食料品など9 業種が下落。その他製品では、昨年11月に投入した据え置き型ゲーム機 「Wii (ウィー)U」の販売が年初から失速し、13年3月期の連結 営業利益が黒字予想から一転、2期連続の赤字になる任天堂が大幅続落 した。きょう午後に発表した第3四半期累計の営業利益が、通期予想の 半分に届かなかった東芝プラントシステムも急落。

東証1部の売買高は概算で37億4892万株、売買代金は2兆2788億 円、値上がり銘柄数は838、値下がり734。国内新興市場は、ジャスダッ ク指数が0.9%高の64.65と続伸、東証マザーズ指数が0.5%安の531.65 と3日続落。

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