全日空:ドリームライナー運航停止の影響軽微、来月以降は半減へ

全日本空輸は31日、ボーイング78 7(ドリームライナー)の不具合問題で運航停止を続けている影響から 1月は14億円程度の減収になる見込みと発表した。同月は国内、国際線 の合計で459便が欠航するなど業績の悪化要因となっていた。ただ来月 以降の利用客への影響について同社は、ほぼ半減すると見ている。

殿元清司常務は同日の決算会見でB787の問題について、あまり 長くなるとは考えていないとして、「利益への影響はそう大きくない」 との見方を示した。欠航便の一段の減少やダイヤ調整などで影響を抑え る方針。同常務は運航停止による今期業績へのインパクトはまだ見込め ない、としている。通期見通しから4-12月期の結果を基に試算した1 -3月期の売上高3379億円の見通しに対して、14億円は0.4%にとどま った。

最新鋭機のB787の保有数は現在、17機と同社が世界で最も多 い。事業の中心的機材として、国内線、国際線ともに積極的に導入して きた。バッテリーなどのトラブルが相次いでいるものの、殿元常務は 「よほど長期での運航が停止しない限り、B787中心の事業戦略を変 更する考えはない」と述べた。また損害賠償については「当然、事態が 落ち着いたら検討することになるだろう」としている。

メーンバッテリーの内部が損傷し、全日空便のB787が高松空港 に緊急着陸した16日以来、同社は保有するすべての同型機の運航を停止 している。

投資顧問会社アセットアライブの下川勝彦代表取締役は、1月の減 収見込み額14億円は「全日空への影響としては比較的小さく、現時点で 心配するようなものではない」と述べた。仮に長期化した場合でもボー イングへの賠償請求なども想定されるため、B787の不具合による全 日空全体の業績へのマイナス影響は限定的であり「投資への影響はあま り現時点で深刻になる必要はない」との見方を示した。

4-12月の営業利益は過去最高

同日、発表した2012年4-12月期の連結純利益は前年同期比55%増 の522億円となった。売上高は同5.8%増の1兆1321億円。営業利益は 同18%増の1075億円と過去最高益となった。B787を中核とした事業 戦略が奏功した。

旅客収入が国内線で前年同期比3.8%増、国際線は同9.5%増と、と もに伸びたことが増収増益の要因。特に国際線はビジネス需要が堅調に 推移し、旅客数が同10.2%増と大きく伸びた。また今期の業績見通しは 据え置いた。9-12月期の結果は、売上高、営業利益、純利益いずれも 過去2番目の好調な業績だった。

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