三井住友FG:4-12月純利益は34%増の5504億円

三井住友フィナンシャルグループの 4-12月期の連結純利益は、前年同期比34%増の5504億円となった。海 外融資の伸びに伴う資金利益の拡大や、保険商品の販売手数料の増加な どが貢献。プロミスの完全子会社化も寄与した。通期予想は5400億円を 据え置いたが、市場では最高益更新を見込む声もでている。

東証などで30日に開示した。連結純利益はブルームバーグ・ニュー スが集計したアナリスト8人の予想平均値4730億円を上回り、9カ月間 の純利益実績は会社側の通期予想を超えた。4-9月の6カ月分を差し 引いた10-12月の純利益は前年同期に比べ約2倍の2194億円だった。

メガバンクは国内融資の伸び悩みを補うため海外融資拡大を進めて おり、三井住友FGの12月末の海外貸出金残高は15%増えて1460億ドル となった。こうした中、安倍晋三政権の発足前から株価上昇や円安・ド ル高が進行し、都市銀行(大手11行)の融資が3年2カ月ぶりにプラス に転じるなど金融機関を取り巻く経営環境は改善してきている。

4-12月期は、連結粗利益が前年同期比7.7%増の2兆705億円、本 業のもうけを示す連結業務純益は13%増の9129億円だった。海外融資拡 大などで資金利益が5.2%増の1兆356億円に増え、国債売買益などその 他業務利益が60%増の2750億円、役務取引等利益も5.8%増の6258億円 となった。与信関係費用は14億円改善し572億円にとどまった。

国内融資「増加には時間」

BNPパリバの鮫島豊喜アナリストは、三井住友FGについて「中 堅企業の資金ニーズの高まりなど国内貸し出しは戻ってきており、経営 環境は良くなってきている」と分析。第4四半期は税効果などもあっ て1900億円は稼ぐとし、通期純利益は「過去最高益を超える可能性は高 い」と予想する。これまでの最高益は2006年3月期の6868億円だった。

三井住友FGの4-12月期の株式等関係損益は前年同期比で342億 円悪化の673億円の損失となった。ただ株式相場回復で4-9月の6カ 月のと比べ656億円改善した。一方、三井住友銀行(単体)の12月末の 貸出金残高は2.4%増の57兆7560億円。国内預貸金利ザヤは1.50%とや や縮小した。日経平均株価は10月以降の3カ月で18%上昇した。

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは、「景気回復期待が先行 しているが、ローンの増加となって表れるには時間がかかる」と指摘。 その上で、「国内利ザヤは低いままで、すぐに収益に反映するとは考え にくい」と述べた。ただ、円安効果を受けて海外融資など国際部門の貢 献が資金利益の回復につながる可能性があるとみている。

三井住友FGの31日の株価は一時前日比190円(5.4%)高の3680円 と3年4カ月ぶりの高値水準となり、大手銀行グループの中で最も高い 上昇率となっている。

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