鉱工業生産は2カ月ぶり上昇、予想は下回る-基調判断を上方修正

昨年12月の日本の鉱工業生産指数は 前月比で2カ月ぶりに上昇した。伸び率は市場の事前予想を下回ったも のの、2011年6月以来の水準となった。自動車や半導体製造装置などが プラスとなり、経済産業省は基調判断を11カ月ぶりに上方修正した。

経産省が31日発表した鉱工業指数速報(季節調整済み、2005年 =100)によると、12月の生産指数は前月比2.5%上昇の88.9となった。 ブルームバーグ調査の予想中央値は同4.1%上昇だった。同省は11月速 報時点の予測では6.7%上昇を見込んでいたが、電子部品・デバイス工 業が予測に反してマイナスとなったことが響いた。

先行きの生産動向を示す製造工業生産予測指数は、1月が前月 比2.6%上昇、2月は同2.3%上昇が見込まれている。経産省は「総じて みれば、生産には下げ止まりの兆しがみられる」との基調判断を示し た。11月は「総じてみれば、生産は低下傾向にある」だった。

みずほ証券の河上淳マーケットエコノミストは発表内容を受け、鉱 工業生産の先行きについて、政府の大型補正予算に伴う景気刺激効果や 外需の回復傾向、為替市場での円安進行などを背景に回復基調に転じる との見通しを示した。半面、スマートフォン(多機能携帯電話)関連の 増産終了も予想される電子部品・デバイスなど、業種別には懸念材料も あると述べた。

政府が23日公表した1月の月例経済報告は、景気について「弱い動 きとなっているが、一部に下げ止まりの兆しもみられる」との判断を示 し、生産に関しては「下げ止まりの兆しがみられる」へ上方修正した。

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