NY外為:ユーロ、月間で6カ月連続高-債務危機収束を楽観

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロがドルに対して月間で6カ月連続で上昇、過去10年弱で最長の連続高 となった。ユーロ圏のソブリン債危機は最悪期を脱したとの楽観的な見 方が強まったことが背景。

ユーロは対円でも6カ月連続高と、1999年のユーロ導入以来で最長 となった。対ドルでのユーロはこの日、ドイツ小売売上高の減少などを 受けて値動きが荒くなったものの、2011年11月以来の高値を付けた。ド ル指数は2カ月連続で低下した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は電話インタビューで、「現在の大きなト レンドは過去1、2カ月に増えたユーロ売りのポジションのゆっくりし た解消だ。それがユーロを大きく押し上げている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで1ユーロ =1.3579ドル。一時は2011年11月18日以来の高値となる1.3594ドルまで 上げた。対円では0.8%高の1ユーロ=124円53銭。一時は124円60銭 と、2010年5月以来の高値を付けた。一方、122円99銭まで下げる場面 もあった。ドルは対円で0.7%上昇し1ドル=91円71銭。一時は2010年 6月以来の高値となる91円78銭まで上昇した。

ユーロは対ドルで1月に2.9%上昇。11年10月以来の大幅高となっ た。6カ月連続高は2003年5月以降で初めて。対円では1月に8.8%高 と、2000年12月以降で最大の上げ。

ユーロが年初来トップ

ブルームバーグ相関加重通貨指数によると、ユーロは年初か ら2.9%高と、同指数を構成する先進10カ国の通貨のうちで上昇率トッ プ。一方、円は6.3%下落、ドルは0.4%安。

1月のドイツ失業者数は予想外に減少し、同国国内経済の勢いが増 している兆候が強まった。独連邦雇用庁(FLO)によると、失業者数 は季節調整後で1万6000人減の292万人。ブルームバーグがまとめた調 査では8000人増が予想されていた。

ドイツ連邦統計庁が発表した12月の小売売上高は前月比1.7%減 少。11月は0.6%増(改定)だった。

テクニカル分析によると、ユーロ相場は反転が近い可能性がある。 ドルと円に対するユーロの相対力指数(RSI、期間14日)はこの日、 ともに70を上回った。同水準は相場上昇が急速に行き過ぎたことを示唆 する水準と言われる。

4キャストの外為ストラテジスト、シャント・モブセシアン氏は 「大規模で持続的な回復だと本気で信じている参加者はいない」と指 摘。ユーロは上げ下げを繰り返しながらも、今四半期は現在の水準近く にとどまるとの見通しを示した。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は今月、0.7%低下し、79.228。この日はほぼ変わらずだった。

先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比3万8000 件増の36万8000件。増加幅は昨年11月10日以来で最大。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は35万件だった。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・ スウィート氏は失業保険申請件数の大幅増について、「季節的な変化に よるところが大きく、赤旗を揚げて警戒すべきものではない。労働市場 の悪化は示していない」と述べた。

原題:Euro Has Longest Stretch of Monthly Gains in Decade; Rand Climbs(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE