米国株:反落、GDPの減少を嫌気-FOMCは債券購入継続

30日の米国株式相場は反落。主要株 価指数は5年ぶり高値から下落した。朝方発表された昨年第4四半期 (10-12月)の実質国内総生産(GDP)は市場予想に反して減少。米 連邦公開市場委員会(FOMC)は債券購入プログラムの継続を表明し た。

S&P500種株価指数の産業別10指数のうち9指数が下落。特にエ ネルギー株と工業株の下げがきつかった。住宅建設業者で構成される株 価指数も低下した。一方、オンライン販売のアマゾン・ドット・コムは 上昇。売上高が増加したほか、北米の営業利益率の伸びが株価を押し上 げた。

S&P500種株価指数は0.4%下げて1501.96。ダウ工業株30種平均 は44ドル(0.3%)安の13910.42ドル。

JPモルガン・ファンズのチーフ・グローバルストラテジスト、デ ービッド・ケリー氏は、「市場の基本トレンドは上向きだ。しかし一部 の経済統計で弱さが見られ、投資家がこの部分を完全に織り込んでいな いことは問題だ」と述べた。

FOMCはこの日、会合終了後に声明を発表し、毎月850億ドルの 債券を購入していく方針をあらためて示した。経済については悪天候な ど一時的な要因により足踏みしていると指摘した。

GDP統計

米商務省が発表した第4四半期のGDP速報値は前期比0.1%減少 した。マイナスは今回の景気拡大期が始まった2009年第3四半期以降で 初めて。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央 値は1.1%増だった。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、1月の米民間部門の雇用 者数は前月比で19万2000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミストの予想中央値は16万5000人の増加だった。

2月1日には米労働省が1月の雇用統計を発表する。市場予想で は16万5000人の雇用増が見込まれている。失業率は7.8%で、昨 年11、12月と変わらない水準が予想されている。

S&P500種採用企業うち四半期決算を発表した195社の約75%で利 益が予想を上回った。ブルームバーグのデータによると、66%の企業は 予想を上回る売上高を計上した。

GEやRIM、アマゾン

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)と石油大手エクソン モービルはいずれも下落した。この日のダウ輸送株平均は1.5%安だっ た。

スマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、リサーチ・イン・モ ーション(RIM)は12%の大幅下落。同社は製品名である「ブラック ベリー」を社名とすると発表した。同社はまた新製品「ブラックベリ ー10」を発表。米アップルや韓国サムスン電子に奪われた顧客を取り戻 すのが狙いだ。

アマゾンは4.8%高。昨年10-12月(第4四半期)決算は、売上高 が213億ドルと22%の増加を記録した。また北米の営業利益率は5%と 前年同期の2.9%から拡大した。

航空機メーカー、ボーイングは1.3%高。同社が示した2013年通期 の利益見通しは、アナリスト予想と一致した。最新鋭旅客機「787」 (ドリームライナー)の運行停止が3週目に入ったボーイングは、バッ テリーに問題がないか当局の調査を受けている。同社の利益見通しは、 当局に命じられた787の運行停止が業績に著しい影響を及ぼさないと の想定に基づいている。

原題:U.S. Stocks Fall as Fed Maintains Program After Economy Shrinks(抜粋)

--取材協力:Adria Cimino、Rita Nazareth、David Wilson.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE