1月30日の米国マーケットサマリー:株は反落、ドルは対ユーロ下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3566   1.3492
ドル/円             91.09    90.73
ユーロ/円          123.57   122.41


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,910.42     -44.00     -.3%
S&P500種           1,501.96      -5.88     -.4%
ナスダック総合指数    3,142.31     -11.35     -.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        -.01
米国債10年物     2.00%       .00
米国債30年物     3.19%       +.00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,681.60    +18.90   +1.14%
原油先物         (ドル/バレル)   98.01      +.44     +.45%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで続落。連邦公開市 場委員会(FOMC)は景気浮揚のために毎月850億ドル相当の資産購 入を継続すると表明し、市場ではドルの価値低下につながるとの懸念が 強まった。

ドルは対ユーロで1年2カ月ぶり安値に下落。今年最初のFOMC は声明で、悪天候など一時的な要因で経済は足踏みしているとの判断を 示した。朝方の取引ではユーロ圏の景況感改善が好感されて、ユーロが 上昇し、円が軟調に推移していた。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「現行政策を続けていくサインだ」と指摘。 「最近のデータに労働市場の改善を示唆する材料はない。労働市場の改 善こそFOMCが求めているものだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時36分現在、ドルは対ユーロで0.6%下げ て1ユーロ=1.3573ドル。一時は2011年11月以来の安値となる1.3587ド ルまで下げた。ドルは対円で0.5%上昇し91円15銭。朝方に付けた2010 年6月以来の高値、91円41銭からは伸び悩んだ。

◎米国株式市場

30日の米国株式相場は反落。主要株価指数は5年ぶり高値から下落 した。朝方発表された昨年第4四半期(10-12月)の実質国内総生産 (GDP)は市場予想に反して減少。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は債券購入プログラムの継続を表明した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は0.4%下げて1501.96。ダウ工業株30種平均は44ドル(0.3%)安 の13910.42ドル。

JPモルガン・ファンズのチーフ・グローバルストラテジスト、デ ービッド・ケリー氏は、「市場の基本トレンドは上向きだ。しかし一部 の経済統計で弱さが見られ、投資家がこの部分を完全に織り込んでいな いことは問題だ」と述べた。

FOMCはこの日、会合終了後に声明を発表し、毎月850億ドルの 債券を購入していく方針をあらためて示した。経済については悪天候な ど一時的な要因により足踏みしていると指摘した。

◎米国債市場

米国債市場では30年債利回りがほぼ9カ月ぶりの高水準で推移。米 連邦公開市場委員会(FOMC)は景気浮揚に向け資産購入を継続する 方針を表明した。

FOMCは会合後に発表した声明で、悪天候など一時的な要因が大 きく影響し経済は足踏みしたとした上で、毎月850億ドルのペースでの 債券購入を継続する方針を示した。30年債利回りは、昨年10-12月(第 4四半期)の米実質国内総生産(GDP)の減少が発表される前に一 時、4月以来の高水準を付けた。

ベーカー・グループのアソシエートパートナー、ジェフリー・コー ロン氏は電話取材で、「経済は標準以下のパフォーマンスが続く見通し だ。そうした状況から金融当局は積極的な緩和策を継続せざるを得ない だろう」とし、「第4四半期のGDPは、米経済の基盤がいかに弱いか を思い出させるものだ」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時38分現在、30年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し3.22%と、4月12日以来の高水準。同年債(表 面利率2.75%、2042年11月償還)価格は3/8下げて91 9/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ほぼ3週間ぶりの大幅高となっ た。昨年10-12月(第4四半期)の米経済がマイナス成長となったこと から、逃避先とされる金に買いが集まった。

米商務省が発表した2012年第4四半期の実質国内総生産(GDP、 季節調整済み、年率)速報値は前期比0.1%減少した。マイナスは今回 の景気拡大期が始まった2009年第3四半期以降で初めて。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は1.1%増だった。 米連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後の声明で、経済は悪天候な ど一時的な要因により足踏みしているとし、毎月850億ドルの債券購入 を継続する方針を示した。

ロング・リーフ・トレーディング・グループのチーフマーケットス トラテジスト、ティム・エバンス氏(シカゴ在勤)は電話インタビュー で、「GDPのマイナス成長を受け、明らかに安全への逃避が見られ る」と指摘。「過去数四半期の成長はかなり安定していたが、今回のよ うな数字がもっと増えれば、金の堅調は続くだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.1%高の1オンス=1681.60ドルで終了。中心限月として は10日以来の大幅上昇となった。FOMC声明発表後は電子取引で一 時1.3%値上りした。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。約4カ月ぶりの高値となっ た。米連邦公開市場委員会(FOMC)が資産購入プログラムの継続を 表明したことが買い材料になった。

FOMCは会合後の声明で毎月850億ドルの債券を購入していく方 針をあらためて示した。これを背景にドルは対ユーロで軟調な展開とな った。原油はこのままいけば、月間ベースでは昨年8月以来の大幅上昇 となる見通し。2月1日には1月の雇用統計が発表される。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェイ ソン・シェンカー社長は「経済に対する信頼感や雇用統計への期待が高 まりつつある上、FOMCは緩和策を続ける方針を示した」と指摘。 「景気に関して楽観的になる理由があるため、原油は上昇している」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比37セント(0.38%)高の1バレル=97.94ドルで終了した。終値では 昨年9月14日以来の高値となった。月初からは6.7%値上りしている。

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