モンテ・パスキの会計問題、イタリア中銀は2010年に発見

イタリア銀行(中央銀行)はドラギ 前総裁時代に、同国のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の会計 処理に不備があることを発見していた。モンテ・パスキはそれから決算 修正の必要性を認めるまで、2年余りも損失隠しを続けることができ た。

中銀の28日付の報告書によると、2010年にモンテ・パスキの仕組み 取引「サントリーニ」の会計処理について「問題点が判明した」。中銀 は1年後に「他の複数の当局」に、これについて警告したが、これらの 当局との協議はまだ終わっていないという。中銀はモンテ・パスキに情 報公開を迫るのが遅れた理由は説明していない。

モンテ・パスキのデリバティブ(金融派生商品)利用に関する中銀 の報告は29日に公表された。同報告は中銀の監督体制についての疑問を 生じさせる。モンテ・パスキは4年で2回目の公的資金による救済を求 めている。サントリーニの取引については、ブルームバーグ・ニュース が17日に報じた。

ミラノのボッコーニ大学のカルロ・アルベルト・カルネバレマフ教 授は「中銀は取引について調査後の2010年の段階で、透明性をモンテ・ パスキに求めるべきだったと思う」と述べた。

グリリ財務相は29日に議会で、モンテ・パスキへの監督は「継続的 で徹底的」だったと語った。ドラギ氏は05-11年にかけてイタリア銀行 総裁を務め、その後に欧州中央銀行(ECB)総裁に就任した。

イタリア銀行の当局者からはこれまでのところ、コメントを得られ ていない。モンテ・パスキの監督におけるドラギ氏の役割について、 ECBの報道官はコメントを控えた。

消費者団体のAdusbef(銀行・金融・郵便サービス利用者協会)に よれば、イタリアのトラーニの検察当局はイタリア銀行とイタリア証券 取引委員会(CONSOB)によるモンテ・パスキの監督について捜査 を開始した。

中銀は11、12年も調査を継続したが、10年の調査では「制裁措置の 発動や司法当局への通知を必要とするような情報は見つからなかった」 としている。

モンテ・パスキと当局は現在、サントリーニに加えて「アレクサン ドリア」と「ノタ・イタリア」という計3つの仕組み取引について検証 しているという。

原題:Draghi’s Bank of Italy Spotted Monte Paschi Missteps in 2010 (1)(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher.

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