全日空のB787バッテリーで10件不具合、緊急着陸前-日航も数回

全日本空輸機が高松空港へ緊急着陸 した16日よりも以前に、同社が保有するボーイング787で10件のバッ テリーの不具合があり、交換していたことが分かった。

同社広報担当者の手塚愛美氏が30日、ブルームバーグ・ニュースの 取材で述べた。ただ10件は欠航や遅延などに結びついておらず、乗客へ の影響がなかったことなどから同社は国土交通省への報告はしていなか った。バッテリーの不具合件数は、操縦室後部にある前方電気室のメー ンバッテリーと、後部電気室に積まれたAPUバッテリーに加え、それ ぞれの充電器の不具合も含めている。

また広報担当の野村良成氏によると、バッテリーの不具合で交換し たケースには高松に緊急着陸した機体も含まれていた。同機は昨年10 月17日にメーンバッテリーを交換している。ただ同氏は「787の不具 合だけが他の機種と比べて著しく多いとは言えない」と述べた。全日空 はB787を現在17機保有している。

日本航空の広報担当者、城戸崎和則氏も米ボストンのローガン国際 空港で同社の機体から出火したB787の事故以前に、「これまで数回 のバッテリーのトラブルがあった」と明らかにした。この数回は、ボス トンでのバッテリー不具合ほど深刻なものではなく、遅延や欠航という 乗客への影響もなかったとしている。同社は7機のB787を保有。

国交省航空事業安全室の高野滋室長は同日、複数のバッテリーが航 空会社からGSユアサに返品されていたことは、同省でも立ち入り検査 の時点で書類をチェックして把握していたことを記者団に明らかにし た。

その上で高野氏は、これまでの高松の事故やボストンの出火前に、 全日空や日航から返品された「B787のバッテリーの不具合の理由の 中に興味深い案件があったとの報告は受けていない。またトラブルの頻 度と問題の深刻さは別との認識だ」と語った。

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