キヤノン:今期純利益、円安で14%増へ-市場は下回る

デジタルカメラ世界最大手キヤノン は今期(2013年12月期)連結純利益が前期比14%増と、円安に伴い2年 ぶりのプラスに転じるとの見通しを発表した。営業利益も3年ぶりの増 加を見込む。

30日発表の純利益予想は2550億円。ブルームバーグ・データによる アナリスト21人の事前予想平均2863億円は下回った。営業利益予想も 同27%増の4100億円と、アナリスト予想の4416億円には届いていない。 売上高予想は同9.5%増の3兆8100億円。

会見した田中稔三副社長は今期予想を「大変控えめに見ている」と 説明。世界経済の本格回復が期待できるのは下期からで、上期は欧米や 中国で懸念が残ると語った。昨年10-12月期の中国での売上高は景気低 迷や日本製品への反発から、前年同期比で約30%減ったと述べた。

JPモルガン証券の森山久史アナリストは「レーザープリンターの 在庫調整が終わり生産増に転じることや、コンパクトカメラの販売台数 計画の減少は想定の範囲内だった」とコメント。会社側は為替を保守的 に見ており、業績は会社計画を上回る可能性がある、と指摘している。

デジカメ販売計画はコンパクトカメラが1700万台と、前期の1830万 台から減少の見込みだが、ミラーレスを含むレンズ交換式は同100万台 増の920万台と予想している。

今期の想定レートは1ドル=85円(前期実績79.96円)と1ユーロ =115円(同102.80円)。円安に伴い売上高は前期比で2029億円、営業 利益は1092億円の増加要因になる見込み。営業損益はドルが対円で1円 変動するごとに77億円の影響を受けると想定、対ユーロでは46億円と見 ている。

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