任天堂:2期連続の営業赤字へ、「U」が年明けから失速

ゲーム機世界最大手の任天堂は、今 期(2013年3月期)が2年連続の営業赤字となるとの見通しを発表し た。再建に向け昨年11月に投入した据え置き型ゲーム機「Wii(ウィ ー) U」販売が年初から失速した。前期は初の赤字に転落していた。

営業損益予想は200億円の黒字から200億円の赤字に一転。ブルーム バーグ・データによるアナリスト17人の予想平均の87億円の黒字を大幅 に下回った。売上高予想は従来比17%減。「U」販売予想は同150万台 減の400万台とし、対応ソフトの販売予想も2400万本から1600万本に急 減。携帯機「3DS」の販売予想もハード、ソフトともに引き下げた。

一方で純利益予想は従来の2.3倍の140億円に増額。前期は432億円 の赤字だった。年末の円安進行に伴い、昨年4-12月期の営業外損益で 為替差益が222億円発生した点を織り込んだ。今期末までの想定レート は1ドル=90円と、1ユーロ=120円。

ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は、売 上高の下方修正が響き想定以上に悪い内容になったとして「赤字体質が まずいのは明らか」とコメント。エース経済研究所の安田秀樹アナリス トは「年明けからUと3DSでソフト発売が遅れ、売り上げが伸びなか った。ソフトがそろってくれば体制は立て直せる」と分析している。

来期営業益1000億円目指す

大証で会見した岩田聡社長はUの販売動向について「年始以降は予 想した勢いを保てていない」と発言。3DSが年末にソフトのヒットに 恵まれなかったことも響いた、と語った。

岩田社長はその上で、円安傾向にある現在の為替水準を前提に、来 期は1000億円以上の営業利益を目指す意向を表明。3DS向けに、けん 引役となる自社ソフトを積極展開し、人気作「どうぶつの森」も今年の 半ばまでに海外市場に投入すると語った。

中国が据え置きゲーム機の販売解禁を検討しているとの報道につい ては「調べた範囲で、中国政府の方針が変わったという確固たる情報も ない」と語り、対応に関する言及を避けた。

--取材協力:藤村奈央子.. Editors: 駅義則, 浅井秀樹

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