世界の鉱山業界の評価損、約500億ドルに膨らむ-M&Aが重荷

世界の大手鉱山・鉄鋼会社はプロジ ェクトの評価額を過去1年間に総額約500億ドル(約4兆5400億円)引 き下げた。経営幹部が高額の買収について再検討する中、このような状 況は今決算シーズンも続く見通しだ。

金属価格の下落やプロジェクト費用の増加、需要鈍化を背景に英ア ングロ・アメリカンやブラジルのヴァーレ、英・オーストラリア系リ オ・ティントなどは評価損を計上。事業見直しを余儀なくされている。 リベラム・キャピタルによると、商品取引大手グレンコア・インターナ ショナルもスイスの資源会社エクストラータ買収を通じて取得した一部 のニッケルと銅の資産の評価損を計上する可能性がある。米ゴールドマ ン・サックス・グループは、豪英系BHPビリトンがアルミニウム事業 の価値を引き下げるとみている。

各社の幹部や株主は過去10年間に実施した総額1兆1000億ドルに上 るM&A(合併・買収)の代償を払っている。リオはアルミと石炭事業 を買収後、これらの事業で140億ドルの評価損を計上。トム・アルバネ ーゼ最高経営責任者(CEO)は今月退任した。

米資産運用会社ブラックロックで資産規模120億ドルの「ワール ド・マイニング・ファンド」を運用するイビー・ハンブロ氏はブルーム バーグテレビジョンのインタビューで「企業は過去数年間に犯した多く の過ちを明白にしつつある。評価損の計上がさらに増えても驚きではな いだろう」と述べた。

原題:Writedowns Near $50 Billion as M&A Haunts Mine CEOs: Commodities(抜粋)

--取材協力:Tim Barwell、Firat Kayakiran、Juan Pablo Spinetto.

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