原油タンカー過剰が悪化-OPECの生産減、08年以来で最大

石油輸出国機構(OPEC)の原油 生産量が2008年の世界的リセッション(景気後退)以来で最も減少して いる。このため、ペルシャ湾の原油タンカーの供給過剰が少なくとも過 去3年で最も深刻となり、フロントラインなどタンカー海運会社の収益 が悪化している。

ブルームバーグが集計したデータによると、OPECの原油供給は 昨年12月までの4カ月間に日量で約100万バレル減少した。ブルームバ ーグが船舶ブローカーや海運会社を対象に実施している週間調査による と、サウジアラビアやイラン、イラクを中心に生産が減少し、ペルシャ 湾の海運能力は需要を24%上回る状態となっている。供給過剰の割合は この時期としては少なくとも10年以降で最大。

OPECが09年1-3月(第1四半期)以降、原油供給を日量480 万バレル増やしたため、船舶供給の過剰が縮小し、用船レートは海運会 社の損益分岐点を上回っていた。現時点では米国の原油自給率が20年ぶ りの高水準に達していることから、中東の原油生産は減少している。タ ンカー海運会社の収益は昨年11月以降、62%落ち込んでおり、アナリス ト14人を対象に実施した調査の平均値ではフロントラインの株価は1年 間で13%の下落が予想されている。

原題:Tanker Glut Worsening as OPEC Cuts Most Since Recession: Freight(抜粋)

--取材協力:Rupert Rowling、Grant Smith.

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