日経平均終値で1万1000円回復、10年4月来-内需中心買い

東京株式相場は続伸し、日経平均株 価は終値で2年9カ月ぶりに1万1000円台を回復した。政策による経済 押し上げへの期待が強い中、不動産や倉庫、建設といった内需関連株が 上昇。為替の円安に連動し、自動車など輸出関連株も高い。好業績を確 認したヤフーやJR東海の急伸も、株価指数を押し上げた。

TOPIXの終値は前日比13.91ポイント(1.5%)高の934.67、日 経平均株価は同247円23銭(2.3%)高の1万1113円95銭。きょうの高値 で引けた日経平均は、終値で2010年4月30日以来の1万1000円に乗せ、 同27日(1万1212円66銭)以来の高値水準に達した。

パインブリッジ・インベストメンツの前野達志執行役員は、為替市 場での円安などを受け「中期的に収益が改善するという期待感が背景に ある」と指摘。大きな調整もなく上昇を続けているため、「投資家とし ては売るに売れない相場になっている」と話していた。

きょうの日本株は、予想を上回る企業決算を評価し、前日の米国ダ ウ工業株30種平均が07年10月以来の高値を付けた流れを引き継ぎ、買い 先行で始まった。政策支援期待の広がった不動産や建設株の上げに加 え、東京時間に入って為替が円安方向への動きになり、自動車や機械な ど輸出関連株が徐々に堅調さを増すと、株価指数もじりじりと上昇。ア ジア株式の上昇で市場参加者心理がさらに改善した午後は、先物主導で 一段高となった。

前日の米市場で発表されたフォード・モーターの2012年10-12月期 の調整後利益は市場予想を上回り、ファイザーの13年通期の利益見通し も予想を上回る内容だった。経済統計では、全米20都市を対象にした昨 年11月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラ ー住宅価格指数が、前年同月比で5.5%上昇と06年8月以来、最大の伸 びを示した。

公共事業増加はやす、ヤフー急騰

東証1部業種別33指数は不動産、倉庫・運輸、建設、証券・商品先 物取引、情報・通信、石油・石炭製品、陸運、サービス、鉄鋼、その他 金融など32業種が上昇し、電気・ガスの1業種のみ下落。相対的に内需 関連の堅調さが目立った。建設に関しては、政府が前日午後の臨時閣議 で、公共事業関係費が前年度比16%増となった13年度の一般会計予算案 を決定する材料があり、東証1部の上昇率上位には鉄建や飛島建設、三 井住友建設など関連銘柄が並んだ。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「世界経済 の緩やかな回復という基本シナリオは変わっておらず、循環物色の流れ で足元では内需関連に買いが向かっている」と言う。

個別では、通期業績計画の上方修正と自社株買い方針を示したヤフ ーが大幅反発し、一時21%高と店頭市場登録時代を含む1999年4月以来 の上昇率を記録した。4-12月期の連結営業利益が前年同期比16%増だ ったJR東海も大幅高。12年4-12月期の連結営業利益が前年同期比1 割強増え、過去最高の5900億円程度になったようだと30日付の日本経済 新聞朝刊で報じられたソフトバンクも高い。3銘柄は、TOPIXの押 し上げ寄与度上位に顔を出した。

東証1部の売買高は概算で31億2638万株、売買代金は1兆9779億 円、値上がり銘柄数は1396、値下がり216。国内新興市場では、ジャス ダック指数が前日比2.6%高の64.07と反発、東証マザーズ指数は 同1.2%安の534.34と続落した。

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