債券は続落、円安・国内株高や米債安警戒-長期や超長期債に売り圧力

債券相場は続落。前日の米国債券相 場が下落したことに加えて、外国為替市場での円安基調や国内株高への 警戒感から長期債・超長期債を中心に売りが優勢となった。

東京先物市場で中心限月の3月物は3営業日続落。前日比3銭安 の144円04銭で始まり、直後に144円13銭まで上昇した。その後は再び売 りが優勢となり、一時は9銭安の143円98銭と、日中取引で15日以来の 安値を付けた。終了にかけてやや持ち直し、結局は2銭安の144円05銭 で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは前日比横ばいの0.765%で始まった後、徐々に水準を切り上げ、午 後の取引開始後には1ベーシスポイント(bp)高い0.775%と、15日以来 の高水準を付けた。その後は0.77%で推移した。20年物の141回債利回 りは1.5bp高い1.79%と11日以来の水準まで上昇した後、1.785%で取引 された。30年物の37回債利回りは一時1bp高い2.005%と15日以来の高 水準を付けた。

三井住友海上あいおい生命保険経理財務部の堀川真一部長は、超長 期債について、「為替やスワップ動向に加えて、財政規律への不安から 買いにくい」と説明した。JPモルガン証券の山下悠也債券ストラテジ ストは、持続的な円安・株高観測を背景にスティープ(傾斜)化懸念は強 いとしながらも、「20年債の1.8%接近の水準は買い目線」との見方を 示している。

一方、中期債は堅調。5年物の107回債利回りは0.5bp低い0.155% で推移している。三井住友海上あいおい生命の堀川氏は、「日銀の金融 緩和政策に支えられ、短い年限の金利は上昇しにくい」と話した。

ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジスト は、「ここ数日間の米国債安の影響により、上値が重い展開。今晩の米 連邦公開市場委員会(FOMC)や週末の米雇用統計を控えて動きづら い。経済指標を確認していく必要があるが、米景気は明るさを取り戻し つつある中で、円債市場は様子見姿勢が強まっている」と語った。

29日の米国債相場は続落。米10年国債利回りは前日比4bp高 い2.00%程度。一方、米株相場は予想を上回る企業決算を受けて反発 し、S&P500種株価指数は0.5%高の1507.84だった。

円は対ドルで一時1ドル=91円台に下落したほか、日経平均株価は 大幅続伸。前日比247円23銭高の1万1113円95銭と節目の1万1000円台 を回復して引けた。

--取材協力:赤間信行、船曳三郎. Editors: 山中英典, 青木勝

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