米アマゾンの株価急伸、10-12月は増収-北米利益率が改善

インターネット通販最大手、米アマ ゾン・ドット・コムの昨年10-12月(第4四半期)決算は、22%の増収 となり、北米での営業利益率が改善した。年末商戦のオンライン販売の 伸びから恩恵を受けたことを映す結果が好感され、同社株は29日の米時 間外取引で急伸した。

29日の発表資料によると、10-12月期の売上高は213億ドル(約1 兆9300億円)に増加した。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想 平均は222億ドルだった。北米の営業利益率は前年同期の2.9%から5% に上昇した。発表を受け、アマゾンの株価は時間外取引で一時、12%高 となった。

ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は2日で配送するサービ スが店頭での購入よりもアマゾンの通販を利用する決め手となるよう、 倉庫の新設に投資している。同社のこの日の発表によれば、昨年は20の 配送センターを追加した。利益率の上昇はこうした投資が奏功し始めて いることの表れで、年末商戦でのオンライン消費額に占めるアマゾンの シェア拡大につながった。

テルジー・アドバイザリー・グループのアナリスト、トム・フォー ト氏は「投資家が北米の営業利益率の成績について、アマゾンの継続的 な投資にもかかわらず、利益率が上昇し得る兆候として注目していても 驚きではない」と指摘した。

アマゾンの株価は決算発表後の時間外取引で一時290.49ドルに上 昇。通常取引終値は前日比5.7%安の260.35ドル。

営業利益

北米の営業利益率が伸びたのは、社外販売業者による売り上げの増 加が一因。アマゾンのトム・スクータック最高財務責任者(CFO)は 電話会議で、こうした販売は購入個数の39%を占め、前年同期の36%か ら増加したと説明した。アマゾンは社外販売業者が売り上げた商品につ いて手数料を徴収、その収入を100%利益として計上しているため、同 社の利益率を押し上げている。

第4四半期の営業利益は4億500万ドルに増加した。アナリスト予 想平均は2億1210万ドルだった。純利益は9700万ドル(1株当たり21セ ント)と、前年同期の1億7700万ドル(同38セント)から減少した。

商品の受注から発送・入金管理に至るまでの管理運営業務を指すフ ルフィルメントに関する支出は第4四半期に36%増加し22億6000万ド ル。世界の営業利益率は1.9%で、6四半期連続で2%を下回った。

アマゾンによると、今年1-3月(第1四半期)営業損益は2 億8500万ドルの赤字から6500万ドルの黒字の範囲となる見通し。売上高 は150億-166億ドルに増加する見通しで、アナリスト予想平均は168億 ドルだった。

アマゾンのフルフィルメント投資は、世界の電子商取引市場でのシ ェア拡大につながる可能性がある。モルガン・スタンレーのアナリス ト、スコット・デビット氏は、同市場の規模が昨年の5120億ドルか ら2016年までには1兆ドルに成長する可能性があり、アマゾンのシェア もそれまでに23.5%に拡大すると今月6日付のリポートで予想した。

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