豊田合成社長:設備投資コスト大幅削減を目指す-新興国対応

トヨタ自動車グループの部品メーカ ーで、発光ダイオード(LED)関連製品も製造する豊田合成は、設備 投資コストの大幅な引き下げを目指す。今後も拡大が予測される新興国 向け自動車部品で求められる、より低水準の価格要請に応えていく。

豊田合成の荒島正社長は29日、愛知県清須市の本社でのインタビュ ーで、最近の円安傾向が同社業績にプラスになっているとする一方で、 「われわれは新興国で競争しており、円安だからといって手を緩めるわ けにはいかない」とコスト削減努力をさらに進める考えを示し、特に設 備投資コストを「少なくしたい」と述べた。

荒島氏によると、新興国に進出する場合、当初は生産量がそれほど 多くないことが多く、「設備を小さくする工夫をし、なるべく動力を使 わずに安い設備をつくるということで社内で大きな声を出してやってい る」と指摘。品質や価格面で条件が合えば現地の設備メーカーや金型メ ーカーからの調達も検討するなどして投資効率を高めていきたいと話し た。

国内に関しては新興国での生産と比べて労務費の差があるため、金 型など設備の自動化を進めるなどで、操業面でも効率化を図る必要があ るとし、設備投資コストを従来比で2-3割程度は減らしたいと意欲を 示した。具体的な達成時期は明らかにしなかった。豊田合成の決算短信 によると、前期(2012年3月期)の連結売上高に占める日本以外の比率 は約47%。前期の設備投資額は376億円。

豊田合成の筆頭株主はトヨタで、発行済み株式の約43%を保有す る。トヨタは15年までに新興国での販売比率を50%まで高める目標を掲 げ、部品の共有化などを通じて商品力向上とコスト削減を目指す生産方 式「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」のもとで工程を 全面的に見直して効率的な生産に取り組んでいる。

かつてトヨタに在籍し、専務まで務めた荒島社長は「トヨタの考え 方に触れる機会は多く、刺激を受けてるのは事実」とトヨタの取り組み に影響された部分があると述べ、新興国市場での競争力という観点か ら、設備投資コストを2-3割削減できれば「非常に大きい」と期待を 込めた。

--取材協力:Ma Jie. Editors: 浅井秀樹, 平野和

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