大型M&Aは災難の「レシピ」か-買い手や投資家が強気でも

企業の合併・買収(M&A)が金融 危機後で最も活発化し、投資家や買い手は強気になっているが、大型 M&Aは金額に見合うほどの価値がないことを過去の事例が示してい る。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ダイムラー・ベンツと とクライスラーの統合やスプリントとネクステル・コミュニケーション ズの合併といった1996年以後の200億ドル(約1兆8000億円)を超える M&Aのうち、約3分の2は買収企業の株主の損失につながっている。 買い手となった78社の株価は買収完了後の3年間で21%下落、中央値で MSCI世界指数より13ポイント悪いパフォーマンスとなっている。

メリルリンチでM&A分析を担当し、現在はニューヨークでトレー ニング・ザ・ストリートを経営するスコット・ロスタン氏は、「大型 M&Aは派手で人々の注目を集めるが、成功させるのが難しい。一般的 に売り手を確信させるために多額の支払いが必要となるが、相乗効果を 発揮させることは非常に難しい。社風の違いもあるのだろう。それらを 合わせて考えると、災難の作り方を記したレシピだと言える」と述べ た。

世界のM&A案件は増加しており、昨年10-12月期は発表ベース で7000億ドル超と、リーマン・ブラザーズ破綻に伴い世界の金融市場が 混乱した2008年9月以降で最大規模となった。

原題:Daimler to Rio Tinto Show New Surge in Deals Perilous: Real M&A(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE