世界の大手石油会社、ブレント上昇でも過去最高益は望めず

世界の大手石油会社は、過去最高水 準にある北海ブレント原油価格を最高水準の利益に結び付けることがで きない見通しだ。生産コストが上昇する一方、米国の天然ガス価格が下 落しているためだ。

世界の3分の2の原油の指標であるブレント原油の昨年の価格は1 バレル当たり平均111.68ドルと、これまでの最高だった2011年を0.7% 上回り、06年の2倍以上の水準となった。一方、利益の伸びが持続しな かったため、石油・ガス生産会社の株価は他業界を下回った。MSCI ワールド指数が昨年、13%上昇したにもかかわらず、MSCIワールド 石油・ガス指数は0.5%低下した。

マッコーリー・キャピタル・ヨーロッパ(ロンドン)のアナリス ト、ジェーソン・ギャメル氏は「ブレント原油価格は上昇しているが原 油生産コストも上昇しており、ガス価格は大幅に下落している」と指 摘。「それが収益性にマイナスの影響を及ぼしている」との見方を示 す。

生産の減少や米国の化石燃料価格の下落、ブラジル沖の超深海油田 など高コストの開発地での生産増が収益性の低下につながっている。ブ ルームバーグが集計したアナリスト調査によれば、米エクソンモービル やシェブロン、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェル、英BPなど が今週以降に発表予定の12年の通期利益は、いずれも07年以降に達した 高水準を下回ると予想されている。

原題:Record Profit Eludes Big Oil as Costs Outpace Brent Gain: Energy(抜粋)

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