米国株:反発、ダウ平均は5年ぶり高値-予想上回る決算で

米株式相場は反発。ダウ工業株30種 平均は5年ぶり高値を付けた。ファイザーやバレロ・エナジーなどの企 業決算が予想を上回ったことを好感し、買いが入った。

ファイザーは大幅高。2013年通期の利益見通しはアナリスト予想を 上回った。バレロの利益が20倍に拡大したことを背景にエネルギー株も 高い。ポール・シンガー氏率いるヘッジファンド、エリオット・マネジ メントがエネルギー会社のヘスに対し、米国のシェール資産のスピンオ フ(分離・独立)を検討するよう促したこともエネルギー株の買いを誘 った。

一方、EMCやシーゲート・テクノロジーは失望を誘う見通しを示 し、テクノロジー株を圧迫した。通常取引終了後に決算を発表したアマ ゾン・ドット・コムは時間外取引で上昇。

S&P500種株価指数は7.66ポイント(0.5%)高の1507.84で終 了。ダウ工業株30種平均は72.49ドル(0.5%)上げて13954.42ドル と、2007年10月以来の高値で終えた。米証券取引所全体の出来高は約69 億株と、3カ月平均を12%上回った。

ペイデン&ライゲルのポートフォリオマネジャー、ジェイ・ウォン 氏(ロサンゼルス在勤)は電話インタビューで、「今のところ予想を上 回る決算発表が続いており、相場押し上げに寄与している。現在、相場 には勢いがある」と述べた。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した1月の消費者 信頼感指数が2011年11月以来の低水準に落ち込んだものの、株式相場は その後堅調に推移した。

最高値に接近

S&P500種は月初から5.7%上昇しており、年初からの滑り出しと しては1989年以降で最高。2009年に付けた12年ぶり安値からは2倍超に なっている。金融当局が債券購入を増やしていることが背景にある。 S&P500種は現在、2007年10月に付けた過去最高値1565.15を4%弱下 回る水準にある。ダウ平均は最高値を2%足らず下回っている。

S&P500種採用企業のうち25社がこの日、決算を発表する予定。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種採用企業のう ち決算を発表した179社の75%で利益が予想を上回っている。売上高に ついては約67%が予想を上回っている。

FOMC

今後の金融政策を占う上で30日の連邦公開市場委員会(FOMC) 声明に注目が集まっている。

ニュー・アムステルダム・パートナーズ(ニューヨーク)のミシェ ル・クレイマン最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「現 在、経済成長は非常に緩やかなため、まだ当局が引き締めを検討する可 能性はなさそうだ。それに関して変更があればかなり意外だ」と語っ た。

S&P500種のセクター別(全10業種)では8業種が上昇。通信サ ービスやエネルギー、ヘルスケア株が特に上げた。

アマゾン株は午後4時54分現在で9.4%高。昨年10-12月(第4四 半期)決算は、22%の増収となった。同社の幅広い品ぞろえと迅速な配 送サービスが、年末商戦期間により多くの買い物客を引き付けた。

ファイザーは3.2%高。同社が示した2013年通期の利益見通しは1 株当たり最大2.30ドルと、アナリスト予想を上回った。昨年新たに承認 された2製品は、将来的にそれぞれ年間10億ドル(約900億円)超の売 り上げを達成する可能性がある。

バレロ・エナジーは13%上昇。昨年10-12月(第4四半期)の利益 は20倍となった。輸入軽油から低価格の米国産原油に乗り換えたことが 奏功した。

ヘスは9%高。エリオットはヘスの株主への書簡で、新たに取締役 5人を承認するよう呼びかけた。

S&P住宅建設株は3%上昇し2007年7月以来の高値。昨年11月の 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価 格指数が前年同月比で5.5%上昇。2006年8月以来最大の伸びを示した ことが住宅建設株に買いを誘った。

原題:U.S. Stocks Advance as Dow Climbs to Five-Year High on Earnings(抜粋)

--取材協力:Adria Cimino、Namitha Jagadeesh.

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