1月29日の米国マーケットサマリー:ダウ平均は5年ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3493   1.3456
ドル/円             90.72    90.86
ユーロ/円          122.40   122.25


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,954.42     +72.49     +.5%
S&P500種           1,507.84      +7.66     +.5%
ナスダック総合指数    3,153.66      -.64      .0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .28%        +.00
米国債10年物     1.99%       +.03
米国債30年物     3.17%       +.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,662.70    +7.70     +.47%
原油先物         (ドル/バレル)   97.47     +1.03    +1.07%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで上昇し、2011年12 月以来の高値に達した。リスクテーク意欲が高まる中、ユーロはテクニ カル分析上の節目を突破した。

ユーロ上昇の背景には、域内の財政不安が終息しつつあるとの楽観 が高まり、欧州株がほぼ2年ぶり高値に達した状況がある。ドルは主 要16通貨の大半に対して下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)が30 日に、資産購入プログラムの変更を示唆するとの見方が後退した。

みずほフィナンシャル・グループの法人外国為替セールスバイスプ レジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は電話取 材に対し、「ユーロは複数のテクニカルな水準を抜けた」と指摘。「全 般にリスク・オンのトレードになっている。今の主役はユーロで、こう した水準を上抜けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時46分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.2%上昇し、1ユーロ=1.3483ドル。一時ほぼ1年2カ月ぶりの高 値となる1.3496ドルを付けた。ユーロは対円でほぼ変わらずの1ユーロ =122円26銭。ドルは対円で0.2%下げて1ドル=90円69銭。前日は2010 年6月以来の高値となる91円26銭を付けていた。

この日のユーロは対ドルで、2011年5月から2012年7月にかけて下 げた分のフィボナッチ半値戻しに相当する1.3493ドルの抵抗線を試し た。UBSのテクニカル分析ストラテジスト、リチャード・アドコック 氏(ロンドン在勤)が顧客向けのリポートで指摘した。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は5年ぶり高値を付けた。 ファイザーやバレロ・エナジーなどの企業決算が予想を上回ったことを 好感し、買いが入った。

ファイザーは大幅高。2013年通期の利益見通しはアナリスト予想を 上回った。バレロの利益が20倍に拡大したことを背景にエネルギー株も 高い。ポール・シンガー氏率いるヘッジファンド、エリオット・マネジ メントがエネルギー会社のヘスに対し、米国のシェール資産のスピンオ フ(分離・独立)を検討するよう促したこともエネルギー株の買いを誘 った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は7.66ポイント(0.5%)高の1507.84で終了。ダウ工業株30種平均 は72.49ドル(0.5%)上げて13954.42ドルで終えた。

ペイデン&ライゲルのポートフォリオマネジャー、ジェイ・ウォン 氏(ロサンゼルス在勤)は電話インタビューで、「今のところ予想を上 回る決算発表が続いており、相場押し上げに寄与している。現在、相場 には勢いがある」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米財務省がこの日実施した5年債入札(発行 額350億ドル)では、最高落札利回りが昨年3月以来の高水準となっ た。市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で刺激策 の縮小時期についての指針を示すかどうかに注目している。

10年債利回りは、前日付けた2%に近づいた。5年債入札では最高 落札利回りが0.889%と、入札直前の市場予想の0.887%を上回った。過 去最低は7月の入札で付けた0.584%。JPモルガン・チェースの調査 によれば、投資家の米国債の下落予想が2011年以来の水準に上昇した。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツ の政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤) は「次の水準についてセンチメントに変化が見られる」と指摘。「2% という利回りは、重要な買いの水準になるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時31分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.99%。同年債(表面利率1.625%、2022年11 月償還)価格は1/4下げて96 3/4。利回りは前日、一時2.004%と、4 月18日以来の高水準を付けた。既発5年債利回りは1bp上げ て0.87%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。2週間ぶりの大幅高となった。米 連邦公開市場委員会(FOMC)は緩和策を継続するとの見方から、買 いが優勢になった。

FOMCは29、30両日に会合を開催。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト調査によると、FOMCは資産購入を2014年第1四半期(1 -3月)まで続けると予想されている。今月発表された前回のFOMC の議事録で債券購入プログラムが年内に終了する可能性が示されたこと を背景に、金先物は今月4日に4カ月ぶり安値をつけていた。

エバーバンク・ワールド・マーケッツのプレジデント、チャック・ バトラー氏は電話インタビューで「成長に弾みがつくまでFOMCは緩 和措置を継続するという見方がコンセンサスだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.5%高の1オンス=1662.70ドルで終了。中心限月として は15日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。4カ月ぶりの高値となった。全 米20都市の住宅価格が前年同月比で約6年ぶりの高い伸びとなったこと が好感された。

全米20都市を対象にした昨年11月の米スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で5.5%上 昇。これは2006年8月以来最大の伸び。エジプト国防相が政情不安で国 家が「崩壊」しかねないと警告したことも原油買いにつながった。

ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査米州責任者、マイケル・ウィ トナー氏は「景気に関する楽観がかなり織り込まれている」と指摘。 「マクロ経済の状況は堅調で、それは需要にとって好ましい」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.13ドル(1.17%)高の1バレル=97.57ドルで終了した。終値では 昨年9月14日以来の高値となった。

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