米国債:下落、5年債入札では落札利回りが3月以来の高水準

米国債相場は4営業日続落。米財務 省がこの日実施した5年債入札(発行額350億ドル)では、最高落札利 回りが昨年3月以来の高水準となった。市場は、米連邦公開市場委員会 (FOMC)が今週の会合で刺激策の縮小時期についての指針を示すか どうかに注目している。

10年債利回りは、前日に続き2%を付けた。5年債入札では最高落 札利回りが0.889%と、入札直前の市場予想の0.887%を上回った。過去 最低は7月の入札で付けた0.584%。JPモルガン・チェースの調査に よれば、投資家の米国債下落を見込んだポジションが2011年以来の水準 に上昇した。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツ の政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤) は「次の水準についてセンチメントに変化が見られる」と指摘。「2% という利回りは、重要な買いの水準になるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は10/32下げて96 21/32。利回りは前日、一時2.004%と、4 月18日以来の高水準を付けた。既発5年債利回りはこの日、2bp上げ て0.88%。

5年債入札

5年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.88倍と、 前回の2.72倍を上回った。過去10回の入札の平均は2.86%。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率 は39.7%。過去10回の入札の平均は41.2%。12月の入札では32.4%だっ た。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の落札比率は16.8%。12月の入札では30.4%と、04年9月以来の高 水準だった。過去10回の入札の平均は12.7%。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチによれば、5年債 のリターンは今年に入り0.77%のマイナス。米国債全体では0.95%のマ イナス。

財務省は前日2年債入札(発行額350億ドル)を実施。30日には7 年債入札(発行額290億ドル)を実施する。

FOMC見通し

バークレイズの米金利調査責任者ラジブ・セティア氏は「バーナン キ議長はFOMCが量的緩和にコミットしているとの姿勢を明確に示す とみられる。それが安定および金利低下への土台になる」と分析した。 「大幅な下げは魅力的な買いの好機だ。当社は年末の利回り目標 を1.60%としている。今は押し目買いのチャンスだ」と続けた。

JPモルガンの調査によれば、米国債の下落を見込んだポジション は2011年7月5日以来の水準に高まった。

前日までの1週間におけるショートの比率は25%と、前週の19%か ら上昇。上昇を見込んだロングのポジションは13%で、前週の7%から 上昇した。

原題:Treasuries Drop as Auction Draws 10-Month High Yield Before Fed(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE