新日鉄住金とアルセロール、共同でティッセン米工場買収提案

鉄鋼メーカー大手のアルセロール・ ミタルと新日鉄住金は共同で、ドイツの同業大手ティッセンクルップの 米工場の買収案を提示した。協議に詳しい複数の関係者が明らかにし た。

関係者によると、アルセロールと新日鉄住金はアラバマ州の工場に 対し、約15億ドル(約1360億円)の拘束力のない取得案を提示した。ブ ラジルのナシオナル製鉄(コンパニア・シデルルジカ・ナシオナル、 CSN)もティッセンクルップの米国およびブラジルの工場に対して買 収を提案しているほか、米ニューコアが米工場に関心を示しているとい う。情報が非公開だとして、関係者は匿名で語った。

関係者の1人によれば、米国とブラジルの事業は30億-50億ドルで 売却される可能性がある。拘束力を伴う買収案の提示期限は2月半ばの ため、価格は変わる可能性もあるという。

ティッセンクルップの株価はフランクフルト市場でほぼ3週間ぶり の大幅上昇を演じ、前日比2.9%強高い18ユーロで終了。

ティッセンクルップのハインリヒ・ヒージンガー最高経営責任者 (CEO)は、自動車や建設業界の需要減少と中国との競争で価格が下 落し利益率が圧迫されていることから、米州の鉄鋼工場の売却を進めて いる。同社は先月、米州部門で36億ユーロ(約4400億円)の評価損を計 上し、2年連続の赤字を計上した後、配当を中止していた。

関係者によると、新日鉄住金とアルセロールは共同提案によりコス トを分担するという。

CSNと新日鉄住金、アルセロールのロンドン在勤広報担当者は買 収提案のプロセスについていずれもコメントを控えた。ティッセンクル ップの広報担当者は具体的な日程や名称、数字などの詳細についてコメ ントを控えた。ニューコアの担当者からのコメントは現時点では得られ ていない。

ヒージンガーCEOは先月、米州鉄鋼資産の売却は今年度内に完了 する方向で「順調に進んでいる」と述べていた。

原題:Arcelor, Nippon Steel Said to Team Up for ThyssenKrupp Unit (1)(抜粋)

--取材協力:Thomas Biesheuvel、Cristiane Lucchesi、Juan Pablo Spinetto、菅磨澄.

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