NY外為:ドル下落、FOMCが現状維持との見方-ユーロ高い

ニューヨーク外国為替市場ではドル が下落。主要16通貨のうち、15通貨に対して下げた。投資家らは米連邦 公開市場委員会(FOMC)が30日に、資産購入プログラムの変更を示 唆するとの見方を後退させた。

ユーロは対ドルで上昇し、2011年12月以来の高値に達した。リスク テーク意欲が高まる中、ユーロはテクニカル分析上の節目を突破した た。ユーロ上昇の背景には、域内の財政不安が終息しつつあるとの楽観 が高まり、欧州株がほぼ2年ぶり高値に達した状況がある。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「FOMCは資産購入を継続する 意向をあらためて示すだろう」と語る。「今朝発表された弱い消費者信 頼感を示す指数も、ドルを圧迫した」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは前日比0.3%安の1ユーロ =1.3492ドル。一時はほぼ1年2カ月ぶりの安値となる1.3497ドルまで 下げた。ドルは対円で0.1%下げて1ドル=90円73銭。前日は2010年6 月以来の高値となる91円26銭を付けていた。ユーロは対円で0.1%高の 1ユーロ=122円41銭。

この日のユーロは対ドルで、2011年5月から2012年7月にかけて下 げた分のフィボナッチ半値戻しに相当する1.3493ドルの抵抗線を試し た。UBSのテクニカル分析ストラテジスト、リチャード・アドコック 氏(ロンドン在勤)が顧客向けのリポートで指摘した。

米消費者信頼感指数の低下

ユーロは先週、対ドルで1.1%上昇。欧州中央銀行(ECB)に銀 行が返済を予定している長期資金の額が予想を上回ったことから、3年 間に及ぶ債務危機は最悪期を脱したとの楽観が強まった。この日の欧州 株式市場ではストックス欧州600指数が2011年2月以来の高値とな る290.45に上昇した。

円は対ドルで上昇。1月の米消費者信頼感指数は予想より大幅に低 下し、過去1年余りで最低の水準に落ち込んだ。

英銀スタンダード・チャータード(ニューヨーク)のシニア通貨ス トラテジスト、マイク・モラン氏は電話取材に対し、ドルについて「規 模の小さい利益確定が見られた」と指摘。「ドルが対円で一本調子 で100円もしくは105円に上昇するという見方は現実的ではない」と続け た。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが29日発表した1月の消 費者信頼感指数は58.6と、前月の66.7(速報値65.1)から低下。2011 年11月以来の低水準となり、ブルームバーグがまとめたエコノミスト調 査の最も悲観的な予想も下回った。予想の中央値は64だった。

FOMCは現状維持か

円は先週まで、過去最長の11週連続安。この日は円安継続を予想す るポジションを手じまう動きから、円は対ドルで早くから堅調に推移し た。

ブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は過去1カ月 に6.2%安と、同指数を構成する先進10カ国の通貨のうちで値下がり率 トップ。ユーロは2%上昇し、ドルは0.3%の下落。

FOMCは2日間の政策会合の結果を30日に発表する。前回の12月 会合の議事録によると、量的緩和第3弾(QE3)を続ける期間をめぐ って、参加者の間で意見が分れた。

HSBCホールディングスのストラテジスト、ダラフ・マー氏(ロ ンドン在勤)は「重要決定が下されたのは12月会合だ。今月いっぱいは 現状維持のパターンになるだろう。何か新しい材料が出てくるとは思わ ない」と述べた。

原題:Dollar Drops Versus Major Peers as Fed Opens Meeting; Euro Gains(抜粋)

--取材協力:John Detrixhe、Lukanyo Mnyanda.

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