「生前遺言」で進展ない大手金融機関を4月に公表-FSB

国際銀行業務を展開する大手金融機 関について、経営破綻後の事業整理の道筋を示すいわゆる「生前遺言」 の策定が大幅に遅れていると、20カ国・地域(G20)の中央銀行や監督 当局で構成する金融安定化理事会(FSB)が指摘した。

FSBはチューリヒで28日に開いた会合後に発表した声明で、銀行 の経営危機に備える事業整理計画には「かなり多くの作業が残ってい る」との認識を示し、期待されるスピードに応えていない金融機関と監 督当局を特定するため、国別の進捗(しんちょく)審査報告を4月に公 表する方針を示した。店頭デリバティブ(金融派生商品)規制の実施規 則についても国別の進捗状況を4月に公開する。

欧州連合(EU)の銀行監督当局である欧州銀行監督機構 (EBA)は先週、英HSBCホールディングスと仏BNPパリバを含 む39行に対し、危機管理計画を年内に策定するよう指示した。

FSBの議長を務めるカナダ銀行(中央銀行)のカーニー総裁は、 会合後に記者団に対し、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)や欧州 銀行間取引金利(EURIBOR)など銀行間金利の不正操作スキャン ダルを受けて、2013年のFSBの作業計画には、市場指標の設定に関す る規制の見直しも含まれると語った。

カーニー総裁は「金融市場はここ数カ月で改善が見られるものの、 中期的な下向きリスクは残っている」と発言。銀行監督当局は「定期的 なストレステスト(健全性審査)を通じて」銀行システムのショックに 対する「回復力の評価を継続する」必要があると述べた。

原題:Banks, Regulators Must Make Headway on Living Wills, FSB Says(抜粋)

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