【個別銘柄】大手銀に買い、KDDIも上昇、シチズンやコナミは安い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

大手銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前日 比3.8%高の497円、みずほフィナンシャルグループ(8411)が2.9%高 の175円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は4.4%高の3450 円。保有銘柄の株価上昇で株式減損額が大幅に減り、2013年3月期の業 績が従来予想を上回る見通し、と29日付の日本経済新聞朝刊が報道。ま た、ゴールドマン・サックス証券が、メガバンクのセクター見解「アト ラクティブ」を再強調する材料も重なった。

KDDI(9433):2.8%高の6530円。2013年3月期の連結営業利 益は従来予想を50億円上回り、前期比5.7%増の5050億円になりそう と28日発表した。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフ ォーン)」などの販売好調に伴うデータ収入増などを織り込んだ。4月 1日を効力発生日とする普通株の2分割も公表。野村証券は同日付で、 投資判断「買い」を継続した上で、目標株価を7500円から8110円に引き 上げた。

シチズンホールディングス(7762):5.4%安の504円。JPモルガ ン証券が投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。 目標株価は500円を継続。森山久史アナリストは28日付メモで、株価が 目標株価を上回ったことを格下げの理由に挙げる。為替前提の変更で14 年3月期連結営業利益予想を168億円から185億円に引き上げたが、事業 ファンダメンタルズの見方に大きな変更なし、と指摘。

東京精密(7729):2.7%安の1508円。JPモルガン証券が投資判 断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。目標株価は1600 円を継続。森山久史アナリストは29日付リポートで、事業ファンダメン タルズの見方に大きな変更はないとし、目標株価達成を格下げの理由に 挙げる。

テイ・エス・テック(7313):5.7%高の1729円。JPモルガン証 券が28日付で、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標 株価を1500円から2100円に引き上げた。高橋耕平アナリストはメモで、 中国自動車販売の回復トレンド継続で在庫調整の終了は近いと指摘。正 常化は早くても13年4-6月と時間がかかるが、中国市場全体の好調さ が株価上昇のカタリストになる可能性があると分析している。

キヤノンマーケティングジャパン(8060):4.2%安の1199円。12 年12月期の連結営業利益は前の期比99%増の168億円になった、と28日 に発表した。大幅な伸びとなったが、ブルームバーグ・データによるア ナリスト3人の事前予想平均(171億円)には届かなかった。13年12月 期の連結営業益は前期比7.1%増の180億円を計画する。

JSR(4185):6.3%高の1781円。クレディ・スイス証券の澤砥 正美アナリストは29日付メモに、自己株式7%消却は株価にポジティブ と記述した。自己株式消却によるEPS(1株当たり純利益)の上乗せ もあることから、会社予想EPS116.1円の確保は可能と同氏。JSR は2月4日に1791万1961株の自己株式消却を実施する、と28日午後1時 に発表した。

パイロットコーポレーション(7846):14%高の22万5000円。12 年12月期の連結営業利益は従来予想を20億円上回り、前の期比29%増 の63億円になったもよう、と28日発表した。自社製品比率向上や高付加 価値筆記具の販売増、コスト低減が奏功した。

日立キャピタル(8586):2.9%高の1800円。成長戦略の柱である 海外事業が好調を維持したことから、13年3月期の連結営業利益見通し を従来予想比6%増の248億円に上方修正する、と29日午後1時半に発 表した。

日本高純度化学(4973):9.8%高の23万500円。発行済み株式総数 の3.32%に当たる2000株、金額で5億円を上限に自社株買い実施する、 と28日発表した。取得期間は1月29日から6月20日まで。同時に、4 -12月期の単体純利益は前年同期比30%増の6億5400万円だったと発 表。株式需給の引き締まりや堅調な業績を評価した買いが集まった。

トランコム(9058):3.4%高の2192円。12年4-12月期の連結営 業利益は前年同期比18%増の33億2600万円だった、と28日に発表した。 収益柱の物流情報サービス事業で前期開設した新拠点の寄与、既存拠点 の成約件数の増加で売り上げが伸長。ロジスティクスマネジメント事業 でも、既存拠点の徹底した業務効率向上の効果が出た。前期比13%増 の43億5000万円で据え置いた13年3月通期計画に対する進ちょく率 は76%

コナミ(9766):2.3%安の1856円。クレディ・スイス証券が目標 株価を2300円から2000円に引き下げた。投資判断は「アウトパフォー ム」を継続。土屋俊祐アナリストは28日付リポートで、13年3月期業績 の下方修正リスクや14年3月期の業績安定感の乏しさから、短期はネガ ティブな株価の反応を想定すると指摘。遊技機の期ずれと販売不振、デ ジタルエンタテインメント事業の売上高未達などを勘案し、13年3月期 連結営業利益予想を446億円から308億円に減額 (会社計画411億円)し ている。

前田建設工業(1824):13%安の353円。13年3月期の連結最終損 益は60億円の赤字(前期実績は32億円の黒字)に転落する見通し、と28 日発表した。従来予想は48億円の黒字だった。海外大型工事の採算悪化 に加え、国内工事も計画を下回ることが響く。

大日本住友製薬(4506):6.6%安の1290円と大幅続落。SMBC 日興証券が28日付で、投資判断を「2(中立)」から「3(アンダーパ フォーム)」に引き下げた。同証の中沢安弘シニアアナリストは、世界 初の新規抗がん剤が国内臨床試験を開始との一部報道をきっかけに、株 価は23日終値から25日終値までに3割近く上昇したが、今回の報道に目 新しさはなく、株価急騰は過剰反応と捉えると指摘。現段階では同薬剤 への過度の期待は時期尚早との見方を示した。

塩野義製薬(4507):1.5%安の1616円。メリルリンチ日本証券が 投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。渡辺律夫アナリスト は、株価が12年7月以降60%上昇、抗HIV薬「ドルテグラビル」への 期待は織り込み済み、と28日付英文リポートに記述。一方、目標株価 は1550円から1700円に引き上げ、来期営業利益予想を586億円から612億 円に増額している。

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