米国株:S&P500種、9営業日ぶりに下げ-住宅指数低下で

米株式相場は小反落。耐久財受注額 が増加したものの、中古住宅販売成約指数の低下を嫌気して売りが優勢 になった。企業決算にも注目が集まった。S&P500種株価指数は前週 末までに8日続伸と、2004年以降で最長の連続高を記録していた。

ゴールドマン・サックス・グループが投資判断を引き下げたAKス チール・ホールディングは大幅安。一方、キャタピラーは上昇し た。2013年の売上高と利益が下期に伸びるとの見通しを示した。フェイ スブックも高い。オプションの持ち高がこれまでで最も強気を示唆した ことが背景にある。前週まで週間ベースで2008年以来で最悪の成績とな っていたアップルは反発した。通常取引終了後に決算を発表したヤフー は時間外取引で大幅高となっている。

S&P500種株価指数は2.78ポイント(0.2%)安の1500.18。ダウ 工業株30種平均は14.05ドル(0.1%)下げて13881.93ドル。ナスダッ ク100指数0.2%高の2742.43。米証券取引所全体の出来高は約61億株と 3カ月平均を1.1%下回った。

ジェームズ・インベストメント・リサーチ(オハイオ州セニア)の バリー・ジェームズ社長は電話インタビューで、「センチメントはかな り強気だ。それは新たな強気相場というよりも、上げ止まる警告のよう に見える。将来は明るいと全ての参加者を納得させるには多くの材料が 必要だ」と語った。

経済指標

全米不動産業者協会(NAR)が28日発表した昨年12月の中古住宅 販売成約指数(季節調整後)は、前月比4.3%低下した。ブルームバー グがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は前月比横ばいだった。

商務省が発表した昨年12月の製造業耐久財受注額は前月比 で4.6%増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は 2%増だった。前月は0.7%増だった。変動の大きい輸送用機器を除く 受注は12月に1.3%増加した。

S&P500種採用企業のうち8社がこの日、決算を発表する予定。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種採用企業のう ち決算を発表した152社の75%で利益が予想を上回っている。売上高に ついては66%が予想を上回っている。

S&P500種は2009年に付けた12年ぶり安値から2倍超になってい る。企業収益が3年連続で上昇し、金融当局が債券購入を増やしている ことが背景。現在は2007年10月に付けた過去最高値1565.15を4.2%下回 る水準にある。

ウエストウッド・ホールディングス・グループのマーク・フリーマ ン最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「現時点で決算は 期待に応え、株価水準を正当化する必要がかなりある」と指摘した。

好調な滑り出し

S&P500種は月間で5.2%上昇しており、年初からの滑り出しとし ては1987年以降で最高となっている。ソシエテ・ジェネラルによると、 年金基金は月末までに資産配分の変更で株売り・債券買いを迫られる可 能性がある。同社のストラテジスト、ラモン・ベラステグイ氏はリポー トで、米国の年金基金が株式市場から220億ドルの資金を引き揚げる可 能性があると指摘した。

S&P500種のセクター別(全10業種)では6業種が下落。素材が 1%安と最も下げた。S&P住宅建設株指数は2%安と、7営業日ぶり に下げた。

AKスチールは7.4%安。ゴールドマンは投資判断を「中立」から 「売り」に引き下げた。米鉄鋼業界全体の判断も「調整の兆候がうかが える」として、「コーシャス(慎重)」に下げた。USスチール は3.3%安。

キャタピラーは2%高。1-3月(第1四半期)の業績について は、伸びが前年同期比で鈍化するとの見方を示した。ディーラーが在庫 圧縮のために受注を減らすためとしている。

フェイスブックは3%上昇。ブルームバーグがまとめたデータによ ると、オプション市場でコール(買う権利)とプット(売る権利)の比 率が先週、1.51対1と、同社の新規株式公開(IPO)以降で最高とな った。株価は昨年9月に付けた上場来安値から83%戻している。

原題:U.S. Stocks Fall as Housing Data Overshadow Durable-Goods Orders(抜粋)

--取材協力:Sarah Jones.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE