1月28日の米国マーケットサマリー:円上昇、10年債利回り一時2%

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3453   1.3464
ドル/円             90.78    90.91
ユーロ/円          122.12   122.32


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,881.93     -14.05     -.1%
S&P500種           1,500.18      -2.78     -.2%
ナスダック総合指数    3,154.30      +4.59     +.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .28%        +.00
米国債10年物     1.97%       +.02
米国債30年物     3.15%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,655.00    -3.80     -.23%
原油先物         (ドル/バレル)   96.52      +.64     +.67%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が主要16通貨の過半数に対して上 昇。過去最長となった11週連続安を経て下げ過ぎ感が広がり、ポジショ ンを調整する動きが入った。

テクニカル分析の指標が円の下げ行き過ぎ示唆と受けとめられ、円 は対ドルで2010年以来の安値から上向いた。ポンドは対ユーロで約13カ 月ぶり安値に下落。米連邦準備制度理事会(FRB)は29日から2日間 の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合を開始。2月1日 には1月の米雇用統計が発表される。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は電話インタビューで、 「今の市場にはちょっとした値固めと、今週のイベントを控えての動き が見られる」と指摘。「FOMCと雇用統計を控えて、ドルの対円相場 は現行水準を大きく離れることはないだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時36分現在、円は対ドルで前営業日 比0.1%上昇して1ドル=90円79銭。一時は2010年6月以来の安値とな る91円26銭に下落した。円は対ユーロでは0.2%上昇して1ユーロ=122 円10銭。ユーロは対ドルで0.1%下げて1ユーロ=1.3450ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は小反落。耐久財受注額が増加したものの、中古住宅販 売成約指数の低下を嫌気して売りが優勢になった。企業決算にも注目が 集まった。S&P500種株価指数は前週末までに8日続伸と、2004年以 降で最長の連続高を記録していた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は2.78ポイント(0.2%)安の1500.18。ダウ工業株30種平均は14.05 ドル(0.1%)下げて13881.93ドル。

ジェームズ・インベストメント・リサーチ(オハイオ州セニア)の バリー・ジェームズ社長は電話インタビューで、「センチメントはかな り強気だ。それは新たな強気相場というよりも、上げ止まる警告のよう に見える。将来は明るいと全ての参加者を納得させるには多くの材料が 必要だ」と語った。

全米不動産業者協会(NAR)が28日発表した昨年12月の中古住宅 販売成約指数(季節調整後)は、前月比4.3%低下した。ブルームバー グがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は前月比横ばいだった。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが昨年4月以来で初めて2%を付け た。米製造業耐久財受注が市場予想を上回る伸びとなったことが手掛か り。

格付け会社フィッチ・レーティングスは、米国の債務上限超過の一 時容認によって同国の格付け「AAA」に対する当面のリスクは取り除 かれたとの見解を示したが、それでも10年債利回りは上昇した。米連邦 準備制度理事会(FRB)はあす29日から2日間の予定で連邦公開市場 委員会(FOMC)を開催する。米財務省はこの日、2年債入札(発行 額350億ドル)を実施した。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「経済指標は安定感の強まりを示している。米国債 から離れ、価値を求める投資家が増えつつある」とした上で、「まだ危 機は脱していないが、雰囲気は改善している」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時7分現在、10年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇し1.97%。一時2%を付けた。同水準は4 月25日以来初めて。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格 は6/32下げて96 30/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日続落。2週間ぶりの安値となっ た。世界経済が改善しつつあるとの兆しを背景に、中央銀行に追加緩和 を求める圧力が後退するとの見方が強まった。

中国国家統計局によると、同国の昨年12月の工業利益は4カ月連続 で増加した。米商務省が発表した12月の製造業耐久財受注額は市場予想 を上回る伸びとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は29日から 2日間の日程で会合を開く。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで「世界経済が改善の兆しを示しているため、金は安全逃避先とし ての役割を失いつつある」と指摘。「FOMCの決定を見極めようと、 様子見の動きも一部にみられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前営業日比0.2%安の1オンス=1655ドルで終了した。一時 は1653.20ドルと、中心限月としては11日以来の安値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。4カ月ぶりの高値となった。米 耐久財受注額の増加を背景に景気に対する楽観が強まった。ニュージャ ージー州の製油所閉鎖の発表を受けガソリン価格が上昇したことも、原 油買いにつながった。

米商務省が発表した昨年12月の製造業耐久財受注額は前月比 で4.6%増加した。エネルギー会社の米ヘスがニュージャージー州ポー トレディングの製油所を2月末に閉鎖すると発表すると、ガソリン価格 は3カ月ぶりの高値に上げた。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「耐久財の数字はかなり良好で、エ ネルギー需要にとって好ましい前兆だ」と指摘。「ガソリン市場が力強 い状況となっており、原油を下支えしている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前営業 日比56セント(0.58%)高の1バレル=96.44ドルで終了した。

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