米国債:10年債利回りが一時2%、4月以来初-耐久財受注で

米国債市場では10年債利回りが上昇 し、昨年4月以来で初めて2%を付けた。米製造業耐久財受注が市場予 想を上回る伸びとなったことが手掛かり。

ただ、29日から2日間の予定で開催される連邦公開市場委員会 (FOMC)を控えて買いの好機ととらえる動きもあり、10年債利回り は上げを縮めた。格付け会社フィッチ・レーティングスは、米国の債務 上限超過の一時容認によって同国の格付け「AAA」に対する当面のリ スクは取り除かれたとの見解を示した。米財務省はこの日、2年債入札 (発行額350億ドル)を実施した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「かなりの売りがあったが、 この水準で投資家は価値を見いだしつつある」と分析。「金融当局は買 い入れを続けており、経済面で危機を脱したわけではない。さらに下落 する可能性はあるが、売りが大きく拡大するにはさらなるニュースが必 要だ」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇し1.96%。一時2%を付けた。同水準は4月25日以 来初めて。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格は3/32下 げて97。

既発2年債利回りはほぼ変わらずの0.27%。

経済情勢

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「経済指標は安定感の強まりを示している。米国債 に価値を見いだせない投資家が増えつつある」とした上で、「まだ危機 は脱していないが、雰囲気は改善している」と続けた。

米商務省が発表した昨年12月の製造業耐久財受注額は前月比 で4.6%増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は 2%増だった。前月は0.7%増だった。これを手掛かりに米国債は下げ を拡大した。

ブルームバーグの調査によれば、2月1日発表の1月の米雇用統計 では非農業部門雇用者数は16万1000人増が見込まれている。昨年12月 は15万5000人増だった。

「ビーチボールのよう」

RBSセキュリティーズの米国債戦略責任者、ウィリアム・オドネ ル氏は「米国債相場の動きは今、ビーチボールのようだ。金利を低く抑 えておくことができない。繰り返し跳ね返ってくる」と指摘。「2.09 -2.10%といった水準では多くの弱気チャネルやトレンドラインが交錯 しており、強い抵抗線となっている。利回りが1.7-2.1%のレンジで推 移しているのはそのためだ」と続けた。

RBSは10年債利回りについて、年末までに1.90%に低下すると見 込んでいる。ブルームバーグが実施したエコノミスト76人の調査の加重 平均では、年末に2.25%に上昇すると予想されている。

この日の2年債入札では最高落札利回りは0.288%。入札直前の市 場予想は0.289%だった。過去最低は7月の入札で付けた0.22%。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.77倍と、前回の3.59倍を上 回った。過去10回の入札の平均は3.82%。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は18%。 過去10回の入札の平均は29.8%。プライマリーディーラー(政府証券公 認ディーラー)以外の直接入札者の落札比率は30%。過去10回の入札の 平均は18%だった。

原題:Treasury 10-Year Yield Rises to 2% for First Time Since April(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE