米ファニーメイ:ローン条件緩和認める、延滞歴ない借り手に

米ファニーメイ(連邦住宅抵当金 庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)は、住宅価値が下がる 中でもローン返済を続けていた一部の住宅ローン借り手に対し、物件を 手放すことで債務を帳消しにすることを認める方針だ。これは評価額が ローンの額を下回っているアンダーウォーター(水面下)の状態から国 民が抜け出すのを支援する一方、1900億ドル(約17兆円)の公的資金で 救済された両社の損失は拡大することになる。

滞納歴がない上、病気や転職あるいはその他の理由で移転が必要な 借り手は3月から、不動産評価額と住宅ローンの差額を帳消しにする契 約を申請する資格を得る。昨年11月には、延滞歴のない借り手は「ショ ートセール」として知られる、ローン残高よりも低い金額での住宅売却 が認められ、住宅ローン債務の償却が可能になった。通常、ローンの貸 し手は損失を取り戻すために借り手を追求することが可能。

メリーランド大学のフィリップ・スウェーゲル教授は、「米納税者 に対していまだに借金がある会社にしては、極めて寛大な方針だ」と指 摘。「住宅市場が正常に戻り始めているこのタイミングで、国民に責任 逃れを奨励しているようなものだ」と述べた。

米国の住宅価格は2006年にピークをつけて以降、その価値は約3分 の1が失われた。昨年の中古住宅価格(中央値)は2010年からは約7% 上昇した。

原題:Fannie to Let On-Time Borrowers Walk Away From Homes: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Heather Perlberg、Clea Benson.

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