NY外為:円上昇、イベント控えポジション調整の動き

ニューヨーク外国為替市場では円が 主要16通貨の過半数に対して上昇。過去最長となった11週連続安を経て 下げ過ぎ感が広がり、ポジションを調整する動きが入った。

テクニカル分析で円安の行き過ぎが示唆されたことから、円は対ド ルで2010年以来の安値から上向いた。ドルは主要通貨の大半に対して上 昇。米連邦準備制度理事会(FRB)は29日から2日間の日程で連邦公 開市場委員会(FOMC)の定例会合を開始。2月1日には1月の米雇 用統計が発表される。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は電話インタビューで、 「今の市場にはちょっとした値固めと、今週のイベントを控えての動き が見られる」と指摘。「FOMCと雇用統計を控えて、ドルの対円相場 は現行水準を大きく離れることはないだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前営業日比0.1%上 昇して1ドル=90円86銭。一時は2010年6月以来の安値となる91円26銭 に下落した。円は対ユーロでは0.1%上昇して1ユーロ=122円25銭。ユ ーロは対ドルで0.1%下げて1ユーロ=1.3456ドル。一時は2012年2 月29日以来のユーロ高となる1.3479ドルに達した。

ブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は過去1カ月 に5.8%安と、同指数を構成する先進10カ国の通貨のうちで値下がり率 トップ。一方、ユーロは2.2%ドルは0.2%の上昇。

「ユーロは一気に上昇へ」

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の為替戦略世界 責任者、マーク・チャンドラー氏は、ユーロが1ユーロ=1.35ドルを上 抜ければ、一気に水準を切り上げる余地が出てくるみている。

同氏は、ブルームバーグラジオとのインタビューで、「ユーロが上 げたところで売る理由は見当たらない」と述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト59人の予想中央値による と、ユーロは年末までに1.28ドルに下落する。エコノミスト56人をまと めた別の調査では、円は年末までに1ドル=90円で推移する見通し。

円の相対力指数(14日、対ドル)は30.9.これまでの下げが幅、ペ ースともに行き過ぎた兆候と一部で受け止められる30に近い。対ユーロ では29.9だった。

FOMCと雇用統計

米商務省が発表した昨年12月の製造業耐久財受注額は前月比 で4.6%増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は 2%増だった。前月は0.7%増だった。

昨年12月の米中古住宅販売成約指数は昨年8月以来4カ月ぶりに前 月比で下げた。全米不動産業者協会(NAR)が28日発表した昨年12月 の中古住宅販売成約指数(季節調整後)は、前月比4.3%低下した。

FOMCは2日間の日程で29日に始まる。投資家の間では金融当局 がいつ景気刺激のペースを緩め始めるのかが注目されている。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、2月1日に 発表される1月の非農業部門雇用者数は16万人の増加と予想されてい る。12月は15万5000人の増加だった。

原題:Yen Rises as Traders Reduce Bearish Bets; Brazilian Real Climbs(抜粋)

--取材協力:Mariko Ishikawa、Kristine Aquino、Lukanyo Mnyanda.

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