今日の国内市況(1月28日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株3日ぶり反落、業績減額のファナック急落-海運、素材も下げ

東京株式相場は3営業日ぶりに反落。今期業績見通しを下方修正し たファナックが急落し、株価指数の押し下げ寄与度でトップとなった。 業種別では海運株のほか、ガラス・土石製品や非鉄金属など素材関連株 も安い。

TOPIXの終値は前週末比3.31ポイント(0.4%)安の913.78、 日経平均株価は102円34銭(0.9%)安の1万824円31銭で、両指数とも きょうの安値引け。

しんきんアセットマネジメント投信の山下智巳主任ファンドマネジ ャーは、「目先は決算への不安が先行しており、銘柄選別の動きも強ま っている」と指摘。ただ、米国を中心に景気回復期待は高く、外国人投 資家は先を見て買ってきていることから、「大きく調整するような展開 にはならない」との見方を示していた。

●債券下落、円安基調や海外金利高を警戒-来年度の国債増発を見極め

債券相場は下落。外国為替市場での円安進行や欧米の長期金利上昇 を手掛かりにした売りが優勢だった。来年度の国債発行計画での年限別 の増発額を見極めようとして積極的な買いは手控えられた。

東京先物市場で中心限月の3月物は、前日比21銭安の144円34銭で 取引を開始し、いったんは11銭安の144円44銭まで下げ幅を縮めた。し かし、午前の終了前から水準を切り下げ、午後に入ると144円25銭まで 下落し、結局は25銭安の144円30銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは、同1.5ベーシスポイント(bp)高い0.74%で開始。その後は0.735% で推移したが、午後の取引開始後には0.745%まで上昇。午後2時前か ら再び0.74%で推移している。5年物の107回債利回りは1bp高 い0.155%。20年物の141回債利回りは1.5bp高い1.785%と15日以来の高 水準で始まったが、その後は1.775-1.78%で推移した。

●円対ドル2年7カ月ぶり安値、欧米好感でリスク選好-スピード警戒

東京外国為替市場では、円が対ドルで、約2年7カ月ぶりの安値付 近で推移した。欧州債務危機をめぐる懸念の緩和や米長期金利の上昇を 背景にリスク選好に伴う円売り圧力がかかった。

ドル・円相場は朝方に一時1ドル=91円26銭と、2010年6月21日以 来の水準までドル高・円安が進行。その後はやや円売りの勢いが鈍化し て午前10時半過ぎに90円84銭まで値を戻した。午後にかけては91円ちょ うどを挟んだ水準でもみ合い、午後3時25分現在は90円92銭付近で取引 されている。円は対ユーロで一時1ユーロ=122円91銭と、11年4月11 日以来の安値を付けた後、122円19銭まで円高方向に振れ、同時刻現在 は122円33銭付近で推移している。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、欧州は景気面で 難しさが残るものの、「債務危機に対する懸念の払しょくという点では じわじわと好材料が出てきている」と指摘。その上で今週は、連邦公開 市場委員会(FOMC)や雇用統計など米国サイドの材料が目立つと し、FOMC声明やバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の発 言で「緩和策からの出口戦略が早まった」という観測につながり、雇用 統計の内容も好調となれば、ドル高・円安の流れが後押しされる展開に なりやすいとみている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE