ダボスに集結した世界金融のエリート、「さめた」姿勢に終始

世界金融のエリートたちはもうばか にされたくないと考えている。

スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)年次総会 (ダボス会議)に先週集まったバンカーや投資家、政策当局者は世界経 済の回復の兆しやユーロ圏の持久力を歓迎しながらも、慎重な姿勢に終 始した。大恐慌以来最悪となった銀行危機やそれ先立つ傲慢さが傷跡を 残している。

米国のS&P500種株価指数が2007年以来初めて1500を突破したと いうのに、バンク・オブ・アメリカ(BOA)のブライアン・モイニハ ン最高経営責任者(CEO)はダボス会議でのムードについて「楽観的 だが、さめたトーン」だと話した。

米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授(経済学)は、株価が前回 こうしたピークを付けたときとダボスの雰囲気は「全く違った」と指 摘。ドイツ銀行とゴールドマン・サックス・グループの幹部は今年、明 るい評価を下す一方で、経済はまだ脆弱(ぜいじゃく)で政策が間違い に終わるしれないとの警告も忘れなかった。各国・地域の中央銀行が金 融緩和を進める中で信用バブルが形成されつつあるかもしれないといら 立ちを隠せないバンカーもいた。

国際通貨基金(IMF)の元チーフエコノミストでもあるロゴフ教 授は26日に行われたIMFのラガルド専務理事やドイツ銀行のアンシュ ー・ジェイン共同CEOとの私的な会合後、「何が間違いになり得るか を理解できるだけに、危機が若干、心理的な予防接種になっている」と 分析、「株価がこれほど上昇したときに通常見られるほどの高揚感はな い」と述べた。

原題:Davos Money Men Say World Emerges From Doldrums Fretting Relapse(抜粋)

--取材協力:Elisa Martinuzzi、Jeff Black、Francine Lacqua、Stefan Riecher、Christopher Condon.

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