任天堂株が1万円台、ソニーも急伸-中国ゲーム規制撤廃報道

任天堂株が急伸して一時、約2カ月 ぶりに1万円台を回復、ソニーも9カ月ぶりに1400円台に乗せた。中国 政府がゲーム機の販売・輸入規制の撤廃を検討している、との現地紙報 道が手掛かり。

任天堂株は主要市場の大証で前営業日比8.2%高の1万70円まで買 われ、2011年8月以来の日中上昇率を記録した。午前終値は同310円 (3.3%)高の9620円。ソニー株も東証で同114円(8.8%)高の1404円 まで上昇したまま、午前の取引を終了した。国内上場株での売買代金 は、ソニーが首位で任天堂は7位。

中国紙チャイナ・デイリーは匿名の政府当局者の発言を引用して、 撤廃検討の方針を報道。同国は2000年以降、若者を守るとの理由で全て の据え置き型ゲーム機の正式な販売を禁止してきたが、昨年11月にはソ ニーの「プレイステーション(PS)3」が安全基準を満たす「工業製 品」として認可されたことが明らかになっていた

岩井コスモ証券証券投資調査部の清水三津雄副部長は、中国市場が 開放されれば「任天堂とソニーにとって追い風」と分析。同証の川崎朝 映アナリストは中国では「オンラインゲームも流行しており、進ちょく を見る必要がある」と語り、任天堂株の上昇要因としては円安進行の方 が大きいと指摘している。

28日午前の東京外国為替市場では、円が朝方に一時1ドル=91円26 銭と、対ドルで約2年7カ月ぶりの安値を付けた。ソニーに関してはメ リルリンチ日本証券が25日夜、スマートフォン(多機能携帯電話)やテ レビなど不振だった事業の回復が予想できるとして、投資判断を「中 立」から「買い」に上げ、目標株価も980円から1850円に変更した。

--取材協力:藤村奈央子. Editors: 駅義則, 林純子

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