【個別銘柄】ファナックと島津製急落、ソニー大幅高、GSユアサ買い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

ファナック(6954):前週末比7%安の1万3550円。円高による輸 出環境の悪化やIT関連の設備投資減少で、2013年3月期営業利益予想 を従来比13%減の1780億円(前期比20%減)に修正した。クレディ・ス イス証券の黒田真路アナリストは、日経225採用銘柄のため株価の下落 リスクは軽微との見方もあろうが、2桁減基調の工作機械受注やロボド リルの受注減、米アップルの設備投資減少などから下振れを懸念、と25 日付リポートで指摘した。

島津製作所(7701):6.8%安の601円。航空機器事業部で防衛省へ の費用過大計上が判明した。過大請求に関わる過払い金などが国庫に納 入され、再発防止策が報告されるまでの間、指名停止の措置を取るとの 通知を同省から受けたと25日発表した。業績への影響は現時点で不明、 状況が明らかになり次第開示する、としている。

ソニー(6758):9.1%高の1407円と大幅に3日続伸。メリルリン チ日本証券が投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を980円か ら1850円に引き上げた。片山栄一アナリストは、民生用電子機器セクタ ーのリーダーがパナソニックからソニーに移行する見込み、と25日付英 文リポートに記述。スマートフォンを皮切りにこれまで不振だったさま ざまな事業が回復へ向かうとみられるとの認識を示した。同証では13年 3月期営業利益予想を1300億円から1800億円(会社計画1300億円)に増 額した。

任天堂(7974):3.4%高の9630円。為替の円安傾向を受け、輸出 環境の改善期待が強まる中、中国当局がゲーム機製造・販売・輸入の解 禁を検討しているとチャイナ・デイリー紙が伝えたことも買い材料視さ れた。

東海ゴム工業(5191):2.5%高の909円。ドイツの自動車用防振ゴ ムメーカー、Anvis Groupの全株式を取得し、子会社化すると25日に発 表した。取得額は1億3200万ユーロ(約160億円)の予定。東海ゴムは 昨年12月にもイタリアの自動車用ホースメーカーの買収を決めるなど欧 州で幅広い製品の供給体制を構築中。中期経営計画で掲げる日系自動車 メーカーへのグローバル供給体制強化を進める契機としたい、としてお り海外事業の拡大を見込む買いが優勢となった。

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674):4.8%高の329円。 ボーイング787型機の不具合問題で同社に立ち入り検査していた結果 について国土交通省航空事業安全室の高野滋室長は28日、「バッテリー 内部で不具合を生じる問題は基本的に無かったと報告を受けている」と 述べた。

松井証券(8628):1.9%高の819円。従来未定としていた13年3月 期の年間配当予想を前期比5円増の20円にする、と28日の取引開始前に 公表。併せて、12年4-12月期の単独純利益は30億1000万円だったと発 表した。

国際石油開発帝石(1605):2.9%高の49万5500円。クレディ・ス イス証券が、投資判断「アウトパフォーム」で調査を開始、目標株価 は70万5000円に設定した。アナリストのデービッド・ヒューイット氏 は、急成長局面は2段階で到来へと25日付リポートに記述。向こう2期 で生産量が年平均成長率8%に加速し第1の成長ピーク、その後「イク シス」と「プレリュード」の両プロジェクト寄与で18年3月期から第2 のピークを迎える、と見込んだ。

日立物流(9086):1.9%安の1363円。フォワーディング(貨物の 混載輸送)を中心に主力の自動車部品の荷動きが振るわず、12年4-12 月期の連結営業利益は前年同期を約2割下回り、150億円弱だったよう だ、と26日付の日本経済新聞朝刊が報じた。通期の業績予想を下方修正 する公算が大きい、としている。

日立ハイテクノロジーズ(8036):10%安の1768円。半導体や民生 機器の生産調整など響き、13年3月期の営業利益見通しを従来比33%減 の200億円(前期比21%減)に下方修正すると25日発表した。JPモル ガン証券の森山久史アナリストは26日付リポートで、会社側の年間営業 利益計画の引き下げはネガティブサプライズであったとし、投資判断を 「オーバーウエート」から「アンダーウエート」へ引き下げた。

アドバンテスト(6857):5.3%安の1250円。13年3月期の連結営 業利益(米国会計基準)は前期比7-19倍の60億-160億円とする従来 予想の下限を下回りそう、と26日付の日経新聞朝刊が伝えた。米アップ ルの「iPhone(アイフォーン)5」の販売下ぶれを受け、一部顧 客からの受注延期が出ていることが影響するという。

武田薬品工業(4502):1.4%高の4615円。同社と提携先の米フリ エックス・ファーマシューティカルズは、米食品医薬品局(FDA)か ら2型糖尿病治療薬「アログリプチン」のほか、合剤2種類の承認を受 けた。FDAは25日の発表資料の中で「アログリプチンは食事後のイン スリン放出を刺激する機能があり、血糖値の抑制促進につながる」と指 摘した。

電力株:北海道電力(9509)が4.6%安の866円、中国電力 (9504)が4%安の1166円、九州電力(9508)が2.9%安の878円、東北 電力(9506)が1.7%安の741円など。原子力規制委員会の専門家会議が 福井県の敦賀原発について活断層である可能性が否定できないという報 告書案を、28日の会合で示すことになった、とNHKが報道した。同委 員会が最終的に運転再開を認めないと判断すると、発足以来初めて原発 の運転を制限することになる、としている。

富士通ゼネラル(6755):8.1%高の872円。13年3月期の連結純利 益は従来予想を10億円上回り、前期比93%増の100億円になる見通し、 と25日発表した。海外向けエアコン販売増やデジタル消防無線システム の一段の増収を想定、為替影響の好転も寄与するという。

SMK(6798):16%高の267円。13年3月期の連結最終損益は2 億の赤字(前期は7億9900万円の赤字)と、従来予想(12億円の赤字) から改善する見通し、と25日発表した。円安進行に伴い為替評価益を計 上する。

大倉工業(4221):7.6%高の310円。12年12月期の連結純利益は従 来予想を73%上回る15億6000万円(前の期比0.6%増)になったもよ う、と25日に発表した。スマートフォンやタブレット端末向けの光学フ ィルムの販売数量が好調に推移、固定費圧縮も寄与した。1株当たり5 円を予定していた期末配当は6円に引き上げた。

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