日本株3日ぶり反落、業績減額のファナック急落-海運も下げ

東京株式相場は3営業日ぶりに反 落。今期業績見通しを下方修正したファナックが急落し、株価指数の押 し下げ寄与度でトップとなった。業種別では海運株のほか、ガラス・土 石製品や非鉄金属など素材関連株も安い。

TOPIXの終値は前週末比3.31ポイント(0.4%)安の913.78、 日経平均株価は102円34銭(0.9%)安の1万824円31銭で、両指数とも きょうの安値引け。

しんきんアセットマネジメント投信の山下智巳主任ファンドマネジ ャーは、「目先は決算への不安が先行しており、銘柄選別の動きも強ま っている」と指摘。ただ、米国を中心に景気回復期待は高く、外国人投 資家は先を見て買ってきていることから、「大きく調整するような展開 にはならない」との見方を示していた。

週明けの日本株は、米S&P500種株指数が8日続伸となるなど堅 調な海外株式の流れを受け続伸して始まり、日経平均は朝方に2010年4 月30日以来、約2年9カ月ぶりに1万1000円台を回復した。ただその後 は、日経平均が節目を回復したことで当面の達成感からの売りが出たほ か、円安の動きがやや一服したことなどで徐々に失速。午後の取引後半 に先物主導でやや下落基調を強めた。

東証1部33業種では、海運やガラス・土石、非鉄、金属製品、水 産・農林、電気・ガス、パルプ・紙、化学、機械、電機など24業種が下 落。下落率1位の海運は、ばら積み船の国際運賃指数であるバルチッ ク・ドライ指数が前週末までに4日続落する材料があった。

ファナックが日経平均40円超押し下げ

個別では、13年3月期の連結営業利益見通しを下方修正したファナ ックが売られ、TOPIXと日経平均の下落率寄与度で1位。1銘柄で 日経平均を40円以上押し下げた。同様に、通期見通しを下方修正した日 立ハイテクノロジーズ、13年3月期の営業利益が下振れすると26日付の 日本経済新聞朝刊で報じられたアドバンテストも東証1部の下落率上位 に並んだ。防衛省への費用過大計上が発覚した島津製作所も急落。

一方、鉱業、その他金融、証券・商品先物取引、その他製品など9 業種は上昇。鉱業では、急成長局面が2段階で到来するとし、クレデ ィ・スイス証券が「アウトパフォーム」で調査を開始した国際石油開発 帝石が高い。このほか、ソニーが大幅高。スマートフォンを皮切りに業 績が回復し、13年3月期と来期営業利益予想の増額に伴いメリルリンチ 日本証券が投資判断を「買い」に上げた。海外向けエアコンの販売増な どを理由に、13年3月期の純利益計画を引き上げた富士通ゼネラル、中 国がゲーム機輸入の解禁を検討している、とチャイナ・デイリーが報じ る材料があった任天堂も急伸した。

東証1部の売買高は概算で30億7214万株、売買代金は1兆9300億 円、値上がり銘柄数は600、値下がり978。国内新興市場では、ジャスダ ック指数が1%高の62.49と3日続伸、東証マザーズ指数が7.7%高 の587.00と7日続伸した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE