来年度予算は総額92兆6100億円、新規国債額が税収見込みを下回る

政府は2013年度一般会計予算につい て総額92兆6100億円とする方針を固めた。歳入は税収が43兆1000億円、 新規国債発行額が42兆8500億円となり、当初ベースで4年ぶりに国債収 入が税収見込みを下回る。複数の政府関係者がブルームバーグ・ニュー スに対し明らかにした。

安倍政権は今月15日に、10兆円規模の緊急経済対策の実施を柱とし た財政支出13兆円に及ぶ大型の12年度補正予算案を決定。来年度一般会 計予算と合わせた「15カ月予算」による切れ目のない財政出動による景 気の下支えを目指している。

一方で、来年度予算は民主党政権が編成した12年度当初予算92.9兆 円(基礎年金の国庫負担分約2.6兆円含む)以下に抑え、7年ぶりの減 額予算とし、財政健全化路線の堅持をアピールした格好。麻生太郎財務 相は10年度から続いていた税収と国債収入の「逆転状態」からの脱却も 課題として掲げていた。

同日夜、官邸で開かれた政府与党会議に出席した財務相は会議後、 記者団に対し「補正予算で緊急経済対策の対応をし、本予算で引き締ま った形に仕上げることができた」と説明。その上で、国債収入より「税 収が上回る形に戻せたのは大きかった」と述べた。

また、財務相は来年度のプライマリーバランス(基礎的財政収支) の赤字が前年度の約24兆9000億円から1兆7000億円縮小し、約23兆2000 億円となったことも明らかにした。

歳入の内訳はこのほか、その他収入が4兆500億円のほか、年金の 国庫負担割合の36.5%から50%への引き上げに伴う差額分を確保するた めの年金特例国債が2兆6100億円。14年度以降の消費税率引き上げに伴 う増収分を償還財源として充てる。

歳出は国債費が22兆2400億円。国債費を除いた「政策的経費」は70 兆3700億円と、前年度より抑制した。うち社会保障関係費は29兆1200億 円と、地方交付税は16兆3900億円など。前年に続いて概算要求に盛り込 まれた経済危機対応・地域活性化予備費9100億円の計上は見送る。政府 は29日に同予算案を閣議決定する見通し。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE