アップル、時価総額世界一の座をエクソンに譲る-成長懸念

25日の米国株式市場で成長鈍化懸念 から米アップルは株価が大きく下げ、時価総額世界一の座をエクソンモ ービルに譲り渡した。アップルの株価は年初来17%下落し、S&P500 種株価指数の構成銘柄米企業で最大の下げ率を記録。これにより1年間 にわたり続いていた時価総額トップの座から転落した。

今回の下落を背景にアップルの時価総額は4130億ドル(約38兆円) に落ち込み、エクソンの4180億ドルを下回った。

アップルはかつては倒産寸前の状態にあったパソコンメーカーだっ た。15年にわたり改革を続け、その結果、スマートフォン(多機能携帯 電話)とタブレット型の市場でハイテク業界の先導役へと変身、2012年 に時価総額トップの座を獲得したが、今回の時価総額ランキングの交代 で同社への信頼の低下が浮き彫りとなった。コスト増大と競争激化が成 長を損なう恐れがあるとの懸念から、同社株価は昨年9月の過去最高水 準から37%も大きく下げている。

米ファースト・ソース・インベストメント・アドバイザーズで25億 ドル相当の資産運用に携わるジェーソン・クーパー氏は電話取材に対 し、「アップルから輝きと光沢が少し失われつつあることを人々は認識 するようになっている」と語った。

アップルの時価総額は昨年9月に過去最高に達して以来、約2450億 ドル消滅した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)はタブレット 型端末「iPad(アイパッド)」とスマホ「iPhone(アイフォ ーン)」の売り上げを過去最高に押し上げたが、投資家の間では、アッ プルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズの死去から1年以上が経 過した現在、経営陣にヒット商品の生産を維持できる能力があるのか懸 念する声が浮上している。

エクソン奪還

一方、ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、時価 総額首位の座を奪還したエクソンは2011年までの6年のうち4年は首位 を獲得していた。同社は利益が3四半期にわたる下落から増加に転じる ことが見込まれ、株価は年初来、約6%上昇している。同社の広報担当 者のアラン・ジェファーズ氏はコメントを避けた。

エクソンは2月1日に10-12月(第4四半期)業績を発表するが、 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では2%の増益が見込まれて いる。

原題:Apple Loses to Exxon Mobil as World’s Most Valuable Company (2)(抜粋)

--取材協力:Adam Satariano、Joe Carroll.

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