英10-12月GDP:前期比0.3%減、予想以上に悪化-3番底も

英経済は昨年10-12月(第4四半 期)に予想以上に縮小した。ロンドン夏季五輪のプラス効果が途絶え、 鉱業生産が落ち込んだためで、同国景気は前例のない3番底に陥る瀬戸 際に置かれた。

英政府統計局(ONS)が25日発表した第4四半期の国内総生産( GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.3%減となった。ブルーム バーグがまとめたエコノミスト38人の調査中央値では0.1%減が見込ま れていた。7-9月(第3四半期)は0.9%増だった。

前年同期比では横ばい。エコノミスト調査では0.2%増が予想され ていた。2012年通年でも前年比変わらずとなった。11年は0.9%増のプ ラス成長。

英経済は戦後最悪のリセッション(景気後退)を脱して3年余りが 過ぎても、成長回復への勢いが増さないままだ。1月の大雪で、2013年 1-3月(第1四半期)もGDPが縮小する可能性が高まった。イング ランド銀行(英中央銀行)のキング総裁はこれまでに、必要となれば追 加刺激策が講じられるとの見解を示している。

インベステック・セキュリティーズのエコノミスト、フィリップ・ ショー氏は「一時的要因が作用しているとはいえ、このGDP統計には 非常に失望させられる」と発言。「英経済に関する話題は、3番底に向 かっているかどうかに集中しており、これは信頼感にとって良くない。 弱いデータが続けば、追加刺激の可能性が出てくる」と続けた。

英財務省は声明で、GDP統計について「英国が多くの欧州諸国と 同様、引き続き極めて厳しい経済環境下にある」ことを反映していると 説明。ただ、英経済は「持ち直しつつある」とし、雇用者数が昨年遅く に記録的水準まで増加したことを示した今週発表の雇用統計を挙げた。

ポンドの対ドル相場は統計発表後に下落し、約5カ月ぶり安値とな った。ロンドン時間午前9時49分(日本時間午後6時49分)現在は、前 日比0.2%安の1ポンド=1.5762ドルで推移している。

原題:U.K. GDP Shrinks More Than Forecast as Triple-Dip Risk Looms (2) (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE