FRB総資産が3兆ドル突破、市場は「未知の領域」を警戒

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は7.8%の失業率を押し下げるための取り組みを緩める そぶりを見せないが、前例のない資産購入プログラムに伴いFRBの総 資産は初めて3兆ドル(約271兆円)を突破した。

証券購入は、景気回復を促すためFRBのバランスシート(貸借対 照表)の有効活用を図るバーナンキFRB議長の取り組みの一環。 FRBは昨年9月に毎月400億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)購 入を開始。それに加えて今月から米国債を毎月450億ドル購入する方針 で、毎月の購入額は計850億ドルに達することになる。

BNPパリバの北米担当チーフエコノミスト、ジュリア・コロナド 氏(ニューヨーク在勤)は「われわれは未知の領域にいる」と述べた上 で、「緩和政策に伴う資金が金融市場を通じてある時点で実体経済に流 れ込み、より良い成長軌道にわれわれを導く」としても、米国は「多く のリスク」に直面していると語った。

FRBが24日発表した23日終了週のバランスシート週間報告によれ ば、総資産は前週比480億ドル増加し3兆100億ドルに達した。米株式市 場ではこの日、S&P500種株価指数が終値ベースで2007年12月以来の 高値となった。

FRB当局者の間では、記録的な低金利の影響で農業用地からジャ ンク(高リスク・高利回り)債に至る資産市場が過熱しつつあることに 懸念を示す声が増えてきている。

米国の景気回復が始まってからほぼ3年半が経過したものの、失業 率は依然として高水準にとどまっている。今月29、30両日開催の米連邦 公開市場委員会(FOMC)では緩和策の継続が支持される見通し。

原題:Fed Pushes Into ‘Uncharted Territory’ as Assets Hit $3 Trillion(抜粋)

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