にわかバブルに沸くダボス、ゴールドマン社長がリスク警告

米ゴールドマン・サックス・グルー プのゲーリー・コーン社長は、債券価格は下落する可能性があるとの警 告を発した。

債券市場はジャンク(投資不適格級)債の利回りが過去最低水準と なるなど活況を呈している。スイスのダボスで開かれている世界経済フ ォーラム(WEF)年次総会では、銀行関係者や政策当局者が金融資産 の需要急増を歓迎した。

同総会に出席したコーン社長は、24日のブルームバーグテレビジョ ンのインタビューで、金利が上昇したり投資家が資金を引き揚げ始めれ ば、債券市場で「相場の大幅な水準訂正」が起きる可能性があると述べ た。

スペイン政府が今週実施した10年物国債70億ユーロ(約8500億円) 相当の入札には記録的な需要があった。ポルトガルは約2年ぶりに5年 物国債を発行。S&P500種株価指数は24日、一時1500を上回っ た。2007年以来の大台乗せだ。

チューリッヒ・インシュアランス・グループのマーティン・セン最 高経営責任者(CEO)は、イタリアのモンティ首相やカナダ銀行(中 銀)のカーニー総裁らとの会議後にインタビューに応じ、「市場は事態 改善の兆候を示しつつある」と発言。現状に甘んじることは避けなけれ ばならないとした上で、「個々のリスクがきちんと認識されているた め、私は現時点で心配はしていない」と話した。

ダボスに集まっている銀行関係者にとって、市場の回復は一息つけ る材料だ。過去4年間は、欧米の財政問題や規制に悩まされてきた。

金利再び上昇も

低金利が、よりリスクの高い資産への需要を煽ってきた。バンク・ オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによれば、ドル建てジ ャンク債の利回りは22日に過去最低の6.46%となった。

格付け会社フィッチ・レーティングスは19日、利回り低下で「債券 バブル」の可能性が生じており、債券投資家は大きな損失を被りかねな いとの見解を示した。

コーン社長は「ある時点で金利は再び上昇し、過去3年間で債券市 場に殺到した資金の一部が流出する」と指摘。その際には流動性供給な どで顧客を支援するが、「われわれが最後の買い手となることはできな い」と述べた。

原題:Credit Bubble Seen in Davos as Goldman’s Cohn Warns of Repricing(抜粋)

--取材協力:Lisa Abramowicz.

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