サムスン電子:10~12月は76%増益-スマホ低価格モデル好調

韓国サムスン電子の昨年10-12月 (第4四半期)利益は前年同期比で76%増加と、市場予想を上回った。 米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイ フォーン)」を購入する余裕がない中国の消費者への低価格モデルの販 売が好調だった。

25日の発表によれば、純利益は7兆400億ウォン(約5970億円) と、ブルームバーグがまとめたアナリスト31人の予想平均(6兆8000億 ウォン)を上回った。前年同期は4兆ウォンだった。昨年10-12月期の 売上高は19%増の56兆ウォン。

世界と中国でスマホ販売1位の同社携帯電話部門の営業利益は、ア イフォーンよりも安い価格のモデルも含めた品ぞろえが消費者にアピー ルし、2倍余り増加した。アップルはアイフォーンに低価格モデルがな く新興市場で苦戦したため、10-12月期は2003年以来最低の増益率にと どまった。

マイダス・インターナショナル・アセット・マネジメントのホ・ピ ルソク最高経営責任者(CEO)は、「サムスンにとって、またもや力 強い四半期となった」と述べた上で、「アップルが変調を示し、中国企 業との競争が激化する中で、サムスンが市場シェアをあとどのくらい伸 ばせるかが問題だ」と指摘した。

携帯電話部門の営業利益は5兆4400億ウォン。前年同期は2兆5600 億ウォンだった。テレビ用薄型パネルなどのディスプレー部門は、スマ ホ「ギャラクシー」に採用されている有機発光ダイオード(OLED) スクリーンの販売好調が寄与し、前年同期の赤字から黒字に改善した。

営業利益は89%増

全体の営業利益は前年同期比89%増の8兆8400億ウォンとなった。 同社によると、ウォン高により約3600億ウォンの為替差損が発生。13年 通期でも3兆ウォン余りの為替差損が見込まれると発表した。

米調査会社IDCによれば、昨年7-9月(第3四半期)はサムス ンが中国スマホ市場シェア1位。アップルは中国企業4社にも後れを取 り、6位にとどまった。中国国内の今年のスマホ販売台数は低価格モデ ルを中心に前年比44%増加し3億台となる公算。

サムスンのスマホ「7568ギャラクシー」のチャイナ・モバイル(中 国移動)を通じた販売価格は1299元(約1万8900円)から。アップルの 中国ウェブサイトによると、最も安いアイフォーンは8ギガバイトの 「アイフォーン4」で3088元。「アイフォーン5」の価格は5288元から だ。サムスンとアップルはいずれも地域別販売データを公表していな い。

25日の韓国株式市場でサムスンの株価は下落し、ほぼ2カ月ぶりの 安値を付けた。一時2.4%安の141万8000ウォンと昨年11月30日以来の安 値となった。ウォン高が営業利益を減らす可能性があると同社が明らか にしたことを嫌気した。24日の米株式市場でアップルの株価は12%安 と、この4年余りで最大の下落となった。10-12月期決算が響いた。

設備投資は昨年と同水準

サムスンはまた、今年の設備投資は昨年と同水準になるとの見通し を示した。

家電部門の営業利益は7400億ウォンと前年同期の5400億ウォンから 増加。3D(3次元)対応型や発光ダイオード(LED)バックライト 技術を採用したモデルなど収益率の高いテレビが好調だった。アナリス ト予想は5160億ウォンだった。

半導体部門の営業利益は前年同期比8.4%増の1兆4200億ウォンと なった。世界的な供給過剰と需要鈍化によりパソコン(PC)向け DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)価格 が下落したものの、サーバーと携帯機器向けDRAM販売が売り上げを 支えた。

原題:Samsung’s Profit Surges 76% on Sales to Users Apple Misses

--取材協力:Saeromi Shin.

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