債券先物は続伸、中期債に銀行の買いとの見方-円安受け超長期債安い

債券先物相場は続伸。朝方は売りが 先行したが、銀行などの投資家からとみられる買いが中期ゾーンに入っ たことをきっかけに上昇に転じた。一方、超長期債は円安進行などを背 景に売りが優勢の展開となった。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、昨年まで売り越していた大手銀行などによる買いが入っている感じ だと指摘。また、SMBC日興証券の金融経済調査部の山田聡部長は、 円安・株高局面でも中期ゾーン中心に現物債への押し目買い需要は根強 いとし、「押し目買いを確認したことによる安心感から、先物には持ち 高調整の買い戻しが入った」と説明した。

東京先物市場で中心限月の3月物は、前日比4銭安の144円41銭で 始まり、直後に144円40銭まで下落した。その後は徐々に買いが優勢と なって上昇に転じ、一時は144円58銭と、日中取引で昨年12月13日以来 の高値を付けた。結局は10銭高の144円55銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.735%で始まり、その後は徐々に 水準を切り下げ、一時は1bp低い0.72%まで低下。午後2時前後か ら0.725%で推移。5年物の107回債利回りは0.5bp低い0.145%に低下し ている。みずほ信託銀行の吉野剛仁チーフファンドマネジャーは、「利 回り曲線で見て手前が安定することから長期ゾーンにも買いが入りやす い」と話した。

スティープ化圧力

一方、超長期債は軟調。20年物の141回債利回りは一時1.5bp高 い1.78%と、15日以来の高水準を付けた。30年物の37回債利回りは2bp 高い2.00%で始まり、18日以来の2%台に乗せた。その後は1.99 -1.995%で推移した。SMBC日興証の山田氏は、「円安進行などで 超長期のスワップレートが上昇。20年債利回り1.7%台後半には一定の 需要があるものの、 利回り曲線にはスティープ(傾斜)化圧力が掛かり やすい」と説明した。

為替市場でドル・円相場は90円69銭と2010年6月以来の円安・ドル 高水準を付けた。円安を受けて、国内株式市場で日経平均株価は大幅続 伸。前日比305円78銭高の1万926円65銭と終値で10年4月以来の高値で 引けた。

総務省が25日午前に発表した昨年12月の全国消費者物価指数(生鮮 食品を除くコアCPI)は前年同月比0.2%低下した。1月の東京都区 部は0.5%低下した。いずれもブルームバーグ・ニュース調査の予想中 央値と一致した。BNPパリバ証券の藤木智久グローバル・マーケッ ト・ストラテジストは、「市場予想通りだ。足元はマイナスでデフレ状 況だが、先行きは上昇する見通し」と指摘した。

--取材協力:. Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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