米アップル、4月にも日本法人を六本木ヒルズへ移転計画-関係者

アップルの日本法人が4月にも東 京・新宿から六本木ヒルズにオフィスを移転する計画だ。事情に詳しい 複数の関係者が明らかにした。

移転先は森ビル(東京都港区)が管理・運営する六本木ヒルズ森タ ワー。アップルは現在、東京都新宿区の「東京オペラシティタワー」に 入居している。このビルは三菱地所系のJ-REIT(不動産投資信 託)のジャパンリアルエステイト投資法人などが所有している。

関係者によると、現在の入居先のリース期間は6月末で切れるとい う。移転先に予定されている六本木ヒルズには、外資系金融機関のゴー ルドマン・サックス・グループやバークレイズなどが入居している。

不動産サービスのDTZのアソシエイトディレクターの平尾佳誉子 氏は「リーマンショック以降の市況の悪化で都心のオフィスビル賃料は 値ごろ感が出ている。アップルにとり都心部への移転のチャンスとして は非常に良い時だ」と述べた。

東京の都心部ではリーマンショックや大型新規ビルの大量供給など でオフィス賃料の下落が続いた。三鬼商事のデータでは、都心5 区(港、中央、千代田、渋谷、新宿の各区)の平均賃料は直近のピークで ある2008年8月の2万2901円以降、下落が続き、12年12月には1万6572 円と3割弱落ち込んだ。

そうした中で、都心一等地の大型オフィスビルは高機能設備や賃料 の値下がりなどで、テナント需要が回復。その結果、全体の空室率も回 復しつつある。都心5区の空室率は12年6月に9.43%を付けた後、低下 傾向となり、現在は8%台で推移している。

こうした状況が企業の相次ぐオフィス移転を後押している。米モル ガン・スタンレーが日本拠点の恵比寿から大手町への移転を決めたほ か、ブリヂストンも約60年ぶりに本社を移転する。

米アップルが23日発表した昨年10-12月(第1四半期)決算は、売 上高がアナリストの予想を下回ったものの、最大の収益源である携帯電 話端末「iPhone(アイフォーン)」の販売は4780万台と、ブルー ムバーグが調査したアナリスト予想と一致。アイパッドの販売は2290万 台で、予想の2240万台を上回った。

アップル広報担当の竹林賢氏のほか、東京オペラシティビルの冨永 大輔氏と森ビルの広報室長、野村秀樹氏はそれぞれコメントを控えた。

--取材協力:天野高志 Editors: 持田譲二, 淡路毅

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