1月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロ上昇、ECB資金の返済計画は予想以上

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇。対ドルで11カ月ぶり の高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)が銀行に提供した3年物資金 の返済計画がアナリスト予想を上回り、短期借り入れコストが上昇、ユ ーロ買いが入った。

対円のユーロは週間ベースで7週連続で上昇した。ECBによる と、初回の3年物長期リファイナンスオペ(LTRO)で供給した資金 は、銀行278行が1372億ユーロ(約16兆7700億円)を返済する。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は840億ユーロ だった。日本の消費者物価指数がマイナスとなったことを背景に、円は 対ドルで下落した。ユーロとドルの2年物金利スワップスプレッドは過 去6カ月で最大に拡大した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は電話インタビューで、「大規模な返済の 影響を受けた2年物スワップレートは、じり高基調のユーロと相関関係 にある。典型的な金利差相場だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対して前日 比0.7%高の1ユーロ=1.3464ドル。一時は1.3479ドルと、昨年2月29 日以来の高値を付けた。週間では1.1%上昇。対円のユーロは前日 比1.2%高の1ユーロ=122円32銭。一時は2011年4月11日以来の高値と なる122円77銭まで上げた。

円は対ドルで0.6%安の1ドル=90円91銭。一時は91円19銭 と、2010年6月以来の円安・ドル高水準を付けた。週間では11週連続で 下げた。これはブルームバーグのデータが残る1971年以降で最長。

スワップスプレッド

ユーロ建ての2年物金利スワップとドル建ての差は24ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)と、昨年7月以降の最大に拡大した。前 日は16bpだった。この日のユーロ建てのスワップレートは0.42%、ド ル建ては0.66%。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去1カ月に7.45%安と、最も下落している。ユーロ は2.5%上昇、ドルは0.1%高。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、対ドルでの円先物の 売越幅は6週連続で減少した。

ヘッジファンドなど大口の投機家の売越幅は22日現在、6万4068枚 と、前週の6万5727枚から減少した。

一方、対ドルでのユーロの買越幅は2万1381枚と、2011年7月以降 で最大となった。前週は7315枚だった。

LTRO

ECBは約1年前、2回のLTROで金融市場に3年物資金、1兆 ユーロ余りを供給。金利は融資期間中のECB政策金利の平均で、銀行 は資金を受け取った1年後から繰り上げ返済が可能になる。

ウニクレディトの為替戦略ディレクター、ロベルト・ミアリッチ氏 (ミラノ在勤)は「返済は市場予想を大きく上回り、ユーロにプラス材 料となった。ユーロ圏の問題の一部である銀行がECBへの返済を望 み、返済が可能であることは、ユーロ高の勢いをさらに強めるだろう」 と指摘した。

日本の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)が円売りを誘 った。昨年12月の全国コアCPIは前年同月比0.2%低下した。日本銀 行は22日開いた金融政策決定会合で、CPI前年比で2%の物価目標を 掲げた。

原題:Euro Climbs as Bank-Loan Repayments to Beat Forecast; Yen Drops(抜粋)

◎米国株:S&Pは04年以降で最長の連続高-決算を好感

米株式相場は上昇。スターバックスやプロクター・アンド・ギャン ブル(P&G)の増益決算やドイツの景況感指数が予想を上回ったこと が好感された。S&P500種株価指数は2004年以降で最長の連続高。

世界最大のコーヒー店チェーンのスターバックスは4.1%、消費財 最大手P&Gは4%それぞれ値上がりした。P&Gは2013年の利益見通 しを引き上げた。油田サービスのハリバートンも好決算を手掛かりに買 い進まれた。一方でアップルは下落し、時価総額で世界最大の企業の座 をエクソンモービルに明け渡した。

S&P500種株価指数は前日比8.14ポイント(0.5%)高 の1502.96。同指数が終値ベースで1500を上回るのは07年12月以来初め て。またこれで8営業日続伸となり、04年11月以降で最長の連続高とな った。ダウ工業株30種平均は70.65ドル(0.5%)上げて13895.98ドル。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者、トム・ワース氏は電話取材で、「今は決算が日々の相場 を左右している」と指摘。また「相場が非常に長期間、そしてかなり大 きく上昇する時期があり、そうした場合は再び上昇する前にある程度値 を固める時間が必要になる」と述べた。

S&P500種は週間ベースで4週連続高。同指数は前日、日中 に1500を上回る場面があったが、終値では超えることができなかった。

ドイツ景況感

この日発表されたドイツの企業景況感指数は市場予想を上回る伸び となり、同国経済が回復しつつある可能性が示された。これも手掛かり に株式相場は上昇した。欧州中央銀行(ECB)は、初回の3年物長期 リファイナンスオペ(LTRO)について、繰り上げ返済が可能になる 来週30日、銀行278行が1372億ユーロを返済すると明らかにした。この 返済額はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値 を上回る。

米国では昨年12月の新築住宅販売が前月比で減少した。これを受け て株式相場は上げを縮める場面があった。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種採用企業 のうち決算を発表した147社の約76%で利益が予想を上回っている。ア ナリストは楽観度を強めつつあり、第4四半期の利益成長率の予想を 4%と、今月初めの2.9%から引き上げている。

好調な企業決算

フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は「予想を上回る決算 が続いている」とし、「まだ早い段階だが、どちらかと言えばここまで の決算発表第1弾の結果は市場の保守的な予想を上回っていると判断で きるだろう」と述べた。

S&P500種の業種別10指数はすべて上昇。選択的消費関連やエネ ルギーが最も上げた。

スターバックスは4.1%高の56.81ドル。同社の純利益は4億3220万 ドルと、前年同期の3億8210万ドルから増加した。

P&Gは4%高の73.25ドル。同社は2012年10-12月(第2四半 期)決算で利益がアナリスト予想を上回ったほか、通期の1株利益の予 想を上方修正した。

アップルは2.4%安の439.88ドルと、1年ぶり低水準。この下落で 同社の時価総額は4131億ドルと、エクソンモービルの4182億ドルを下回 った。エクソンは0.4%高の91.73ドル。

原題:S&P 500 Posts Longest Winning Streak Since 2004 on Earnings(抜粋)

◎米国債:続落、銀行のECB資金返済計画で逃避需要が後退

米国債相場は続落。昨年9月以来の大幅安となった。欧州中央銀行 (ECB)が3年物長期リファイナンスオペ(LTRO)で供給した資 金について、銀行が計画している繰り上げ返済額が予想を上回ったこと が明らかになり、安全資産を求める動きが鈍った。

ECBによると、銀行278行が来週に返済を予定しているのは合計 で1372億ユーロ(約16兆7700億円)。ブルームバーグニュースがまとめ たエコノミストの予想中央値の840億ユーロを大きく上回った。2年債 と30年債の利回り差(イールドカーブ)は2.7%に拡大し、昨年5月以 来で最大の幅。米財務省は来週、2年債と5年債、7年債の入札(990 億ドル)を予定している。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「予想より多額の返済 計画は銀行セクターが力強さを取り戻しつつある兆候だと、市場は受け 止めた」と分析。「来週の供給増に備えた動きもある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の1.95%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)の価格は7/8下げて97 1/8。

この日の利回り上昇幅は、米議会が財政法案を可決し、大多数の納 税者を対象とした増税など「財政の崖」による影響が当面回避された今 月2日の8bpを上回った。米下院は23日、連邦政府の法定債務上限の 超過を一時的に容認する法案を可決した。

ネットロング

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファ ンドなど大口投資家の間では22日終了週に10年債先物の買越幅(ネット ロング)は6万6723枚に増え、1月4日以来の高水準となった。前の週 からは3万9425枚(144%)の増加で、昨年11月以来で最大の伸び。

2月1日に労働省が発表する1月の雇用統計では、非農業部門雇用 者数は15万5000人増加が予想されている。ブルームバーグのデータによ ると、2012年の雇用の伸びは平均で15万3000人増だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)は来週29日と30日に連邦公開市場 委員会(FOMC)を開く。前回FOMCでは資産購入の拡大を決定し た。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エド モンズ氏(ニューヨーク在勤)は「10年債利回り1.97%を再度試す動き になりそうだが、相場が大きく下げるといつもまとまった買いが入る。 従ってこの段階で売り急ぐのは気が進まない」と語る。「米金融当局に よる購入は続いている。利回りが水準を切り上げにくいのはこのため だ」と説明した。

米財務省は来週、2年債(350億ドル)と同額の5年債、7年債 (290億ドル)の入札を予定している。

30年債と2年債の利回り差は2.86ポイントに拡大した。ブルームバ ーグのデータによると、過去10年間の平均は2.23ポイント。

原題:Treasuries Decline Most Since September on ECB Repayment Report(抜粋)

◎NY金:続落、2週間ぶり安値-ドイツ指標改善で逃避減退

ニューヨーク金先物相場は3日続落。2週間ぶり安値となった。 ドイツの企業景況感指数が市場予想を上回る伸びを示したことを背景 に、逃避先としての金買いが鈍った。

ドイツのIfo経済研究所がまとめた1月の独企業景況感指数 は104.2と、昨年6月以来の高水準となった。米労働省が前日発表した 先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は5年ぶりの低水準とな った。金は今月に入って1.1%下落、株価指標のMSCIオールカント リー世界指数は4.5%上昇している。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「経済状況が上向いている ため、金投資について考え直す動きが広がっている」と指摘。「株式の 方が金よりも今は割がいい感じだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.8%安の1オンス=1656.60ドルで終了した。一時は1655 ドルと11日以来の安値をつけた。週間では1.8%下落。

原題:Gold Drops to Two-Week Low as German Data Erodes Haven Appeal(抜粋)

◎NY原油:週間で7週連続上昇、景気に対する楽観強まる

ニューヨーク原油先物相場は週間ベースで7週連続の上昇と、過去 4年で最長の連続高となった。経済成長が強さを増し、需要拡大につな がるとの観測が広がった。

この日の原油は前日比ほぼ変わらず。欧州中央銀行(ECB)によ ると、初回3年物長期リファイナンスオペ(LTRO)に対する来週の 繰り上げ返済は予想を上回る。ドイツのIfo経済研究所がまとめた1 月の独企業景況感指数は3カ月連続で上昇した。これを背景にユーロは 対ドルで11カ月ぶりの高値をつけた。米エネルギー省の前日の発表によ ると、先週の原油需要は1カ月ぶりの大幅増となった。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「ドイ ツの景況感の数字には景気改善の兆しがかなり表れている」と指摘。 「景気見通しは良くなっており、力強い経済成長と原油需要の高まりを 見込む向きが多くなっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日比 7セント(0.07%)安の1バレル=95.88ドルで終了した。週間で は0.3%値上り。

原題:Crude Gains for Seventh Straight Week on Economic Optimism (抜粋)

◎欧州株:1年11カ月ぶり高値-独景況感とECB資金の返済計画で

25日の欧州株式相場は1年11カ月ぶりの高値を更新した。ドイツ での1月の景況感改善を好感したほか、欧州中央銀行(ECB)が供給 した3年物資金の返済計画の詳細が明らかになり、銀行による返済額が 予想を上回ることも手掛かりとなった。

イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが11%高と、 銀行株の上げを主導した。同行救済をイタリア銀行(中央銀行)が26日 にも承認する可能性があると伝えられたことが買い材料。半導体メーカ ーのSTマイクロエレクトロニクスは4%高。エクサーヌBNPパリバ が投資判断を引き上げた。一方、ドイツの太陽光パネルメーカー、ソー ラーパネルは上場来で最大の値下がり。債務再編の必要性の指摘が嫌気 された。

ストックス欧州600指数は前日比0.3%高の289.72で終了。前週末比 では0.9%上昇。年初来では3.6%上げている。

オールド・ミューチュアル・アセット・マネジャーズUK(ロンド ン)のファンドマネジャー、ケビン・リリー氏は「相場は一段高となる だろう。依然として過小評価されており、下がれば買いのチャンスだと みている」と発言。「今年は世界的に全ての景気先行指数が上昇すると 期待している」とも語った。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、指数構成銘柄の売買高 は30日平均を33%上回った。

この日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が上昇し た。英FTSE100指数は0.3%、フランスのCAC40指数は0.7%それ ぞれ上げた。ドイツのDAX指数は1.4%上昇した。

ドイツのIfo経済研究所が発表した独企業景況感指数は104.2 と、昨年12月の102.4を上回り、同年6月以来の高水準となった。10月 には2年半ぶり低水準まで落ち込んでいた。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト41人の予想中央値は103だった。

原題:Europe Stocks Climb, Extend 23-Month High, After ECB Loans Data(抜粋)

◎欧州債:独国債下落、ECB資金の銀行返済計画で-危機緩和の兆候

25日の欧州債市場ではドイツ2年債利回りが10カ月ぶり高水準 に達した。欧州中央銀行(ECB)から提供を受けた長期資金を銀行が 返済する計画の詳細が明らかになり、債務危機が緩和しつつあるとの兆 候が高まった。これを受け域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が 後退した。

ドイツ10年債利回りは3カ月ぶり高水準となった。オーストリアと ベルギー、オランダ、フランスの2年債も下落した。来週に繰り上げ返 済が可能となる初回の3年物長期リファイナンスオペ(LTRO)につ いて、ECBは銀行278行が1372億ユーロを返済すると発表した。ブル ームバーグの調査では返済額は中央値で840億ユーロと見込まれてい た。イタリア10年債利回りは2010年11月以来の低水準まで下げた。経済 指標では、ドイツの景況感が1月に改善したことが示された。

INGグループの先進国市場債券責任者、パドライク・ガービー氏 (アムステルダム在勤)は「返済額は予想を上回った。銀行が過剰流動 性を手放しやすくなっていることを示す」と述べ、「これに伴い、質へ の逃避の動きが弱まり」、ドイツ国債を圧迫するだろうと語った。

ロンドン時間午後4時19分現在、ドイツ2年債利回りは前日比8ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.26%。一時は0.28% と、昨年3月22日以来の高水準を付けた。10bp上昇は11年11月16日以 来の最大。同国債(表面利率ゼロ、2014年12月償還)価格はこの 日、0.15下げて99.52。10年債利回りは6bp上昇し1.64%。10月18日 以来の最高となる1.65%まで上げる場面もあった。

ドイツのIfo経済研が発表した独企業景況感指数は104.2と、昨 年12月の102.4を上回り、同年6月以来の高水準となった。10月には2 年半ぶり低水準まで落ち込んでいた。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト41人の予想中央値は103だった。

英国債相場は続落。10年債利回りは前日比5bp上昇の2.06%。前 日は2bp上げた。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格は この日、0.415下げ97.32となった。

原題:German Notes Slide as ECB Says Banks to Repay 3-Year Loans Early(抜粋) Pound Falls to 13-Month Low Versus Euro as U.K. Economy Shrinks (抜粋)

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