NY外為:ユーロ上昇、銀行がECB資金を予想以上に返済へ

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが上昇。対ドルで11カ月ぶりの高値を付けた。欧州中央銀行 (ECB)が銀行に提供した3年物資金の返済計画がアナリスト予想を 上回り、短期借り入れコストが上昇、ユーロ買いが入った。

対円のユーロは週間ベースで7週連続で上昇した。ECBによる と、初回の3年物長期リファイナンスオペ(LTRO)で供給した資金 は、銀行278行が1372億ユーロ(約16兆7700億円)を返済する。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は840億ユーロ だった。日本の消費者物価指数がマイナスとなったことを背景に、円は 対ドルで下落した。ユーロとドルの2年物金利スワップスプレッドは過 去6カ月で最大に拡大した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は電話インタビューで、「大規模な返済の 影響を受けた2年物スワップレートは、じり高基調のユーロと相関関係 にある。典型的な金利差相場だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対して前日 比0.7%高の1ユーロ=1.3464ドル。一時は1.3479ドルと、昨年2月29 日以来の高値を付けた。週間では1.1%上昇。対円のユーロは前日 比1.2%高の1ユーロ=122円32銭。一時は2011年4月11日以来の高値と なる122円77銭まで上げた。

円は対ドルで0.6%安の1ドル=90円91銭。一時は91円19銭 と、2010年6月以来の円安・ドル高水準を付けた。週間では11週連続で 下げた。これはブルームバーグのデータが残る1971年以降で最長。

スワップスプレッド

ユーロ建ての2年物金利スワップとドル建ての差は24ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)と、昨年7月以降の最大に拡大した。前 日は16bpだった。この日のユーロ建てのスワップレートは0.42%、ド ル建ては0.66%。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は過去1カ月に7.45%安と、最も下落している。ユーロ は2.5%上昇、ドルは0.1%高。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、対ドルでの円先物の 売越幅は6週連続で減少した。

ヘッジファンドなど大口の投機家の売越幅は22日現在、6万4068枚 と、前週の6万5727枚から減少した。

一方、対ドルでのユーロの買越幅は2万1381枚と、2011年7月以降 で最大となった。前週は7315枚だった。

LTRO

ECBは約1年前、2回のLTROで金融市場に3年物資金、1兆 ユーロ余りを供給。金利は融資期間中のECB政策金利の平均で、銀行 は資金を受け取った1年後から繰り上げ返済が可能になる。

ウニクレディトの為替戦略ディレクター、ロベルト・ミアリッチ氏 (ミラノ在勤)は「返済は市場予想を大きく上回り、ユーロにプラス材 料となった。ユーロ圏の問題の一部である銀行がECBへの返済を望 み、返済が可能であることは、ユーロ高の勢いをさらに強めるだろう」 と指摘した。

日本の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)が円売りを誘 った。昨年12月の全国コアCPIは前年同月比0.2%低下した。日本銀 行は22日開いた金融政策決定会合で、CPI前年比で2%の物価目標を 掲げた。

原題:Euro Climbs as Bank-Loan Repayments to Beat Forecast; Yen Drops(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda.

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