1月24日の米国マーケットサマリー:円が反落、西村副大臣の発言で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3371   1.3318
ドル/円             90.40    88.61
ユーロ/円          120.87   118.03


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,825.33     +46.00     +.3%
S&P500種           1,494.82      +.01      +.0%
ナスダック総合指数    3,130.38     -23.29     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        +.00
米国債10年物     1.85%       +.03
米国債30年物     3.05%       +.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,669.90    -16.80   -1.00%
原油先物         (ドル/バレル)   96.01      +.78     +.82%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がドルに対して4日ぶりに下落。 西村康稔内閣府副大臣が「もう一段の円高修正、円安は十分あり得る」 と述べ、1ドル=100円まで円安が進んでも問題はないとの見解を示し たことが円売りを誘った。

円は主要16通貨全てに対して下落した。中国の製造業活動がこの2 年で最も速いペースで拡大していることが調査で明らかになり、逃避先 としての円の需要が弱まった。ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせ た1月の経済活動が縮小したものの、前月の水準は上回ったため、ユー ロは上昇した。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「円のシ ナリオはまだ終わっていない。ドルが堅調で、米国と欧州、中国の経済 指標が好調なら、円はドルに対して下落し、ユーロに対しても幾らか弱 含む傾向がある」と指摘した。

ニューヨーク時間午後1時21分現在、円は対ドルで1.4%安の1ド ル=89円89銭。過去3日間では1.7%上げていた。今月21日には90円25 銭と、2010年6月以来の円安・ドル高水準を付けていた。対ユーロでは 前日比1.9%安の1ユーロ=120円21銭。18日に付けた1年8カ月ぶりの 安値である120円71銭に接近した。ユーロはドルに対して0.4%高の1ユ ーロ=1.3370ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は買いが優勢。新規失業保険申請件数の減少や市場予想 を上回る好決算が好感された。一方、アップルは4年ぶりの大幅安とな った。S&P500種株価指数は一時1500を上回る場面があった。

時価総額で世界最大のアップルは12%安。同社の昨年10-12月(第 1四半期)決算は利益が伸びず、増収率も14四半期で最低となった。ネ ットフリックスは急伸。10-12月(第4四半期)決算で、契約者の伸び が予想を上回り、予想外の黒字を達成したことに反応した。

ニューヨーク午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は 前日比ほぼ変わらずの1494.82。ダウ工業株30種平均は46ドル(0.3%) 上げて13825.33ドル。

ボストン・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、マイケ ル・ボーゲルザン氏は「S&P500種が1500に達するという話はこのと ころ出ていた」とし、「問題は『ここからどこへ向かうのか』だ」と続 けた。アップル株の下落については、「株価の適正水準を理解するとい う点で非常に興味深いケースだ。明らかに市場はあまり分かっていな い」と指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は反落。10年債利回りはほぼ3週間ぶりの低水準から上 昇した。新規失業保険申請件数が5年ぶりの水準に減少したことから、 売り優勢となった。10年物インフレ連動債(TIPS)入札の最高落札 利回りはマイナスだった。

10年物TIPS(発行額150億ドル)の最高落札利回りはマイナ ス0.63%。米金融当局による景気刺激を背景にインフレ懸念が高まるな か、10年物TIPSの最高落札利回りがマイナス金利となったのは2012 年1月以降、これで7度目。先週の米新規失業保険申請件数は2008年1 月以来の最低となった。これを受けて米国債は朝方の取り引きから軟調 に推移した。

FTNファイナンシャルの機関債調査責任者、ジム・ボーゲル氏は 「TIPSを買いたいという意欲の表れだ」と指摘。「マイナス利回り は、インフレが今の期待を上回れば名目プラスの利回りに化ける」と説 明した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時26分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.84%。一時は1.87%まで上げた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ほぼ2週間ぶりの大幅安となっ た。米失業保険申請件数の減少を背景に経済成長の見通しが改善しつつ あり、逃避先としての金需要は減退するとの見方が広がった。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週から5000件減少して33万件。これは景気後退に入っていた2008 年の同じ週以来の低水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は35万5000件への増加だった。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話取材に対し、「失業保険申 請件数は安全逃避のプレミアム低下を示唆し、金売りを後押ししてい る」と指摘。「世界の経済情勢は改善しつつあるかのようだ」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比1%安の1オンス=1669.90ドルで終了した。中心限月と しては11日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。経済指標が好感された。シーウ ェイパイプランがフル稼働を再開するとの観測を背景に、北海ブレント 原油との価格差は縮小した。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は5年ぶり低水準となった。前日は米エンタープライズ・プロダクツ・ パートナーズがシーウェイの輸送能力を制限すると発表したことをきっ かけに、ブレントとの価格差は拡大していた。エネルギー省によると、 先週の原油在庫は増加した。

ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者、マイケル・ウィトナ ー氏は「米国や中国の堅調な指標は明るい景気見通しを強調、かつ裏付 けている」と指摘。「シーウェイのニュースで昨日はブレントとの価格 差が大きく拡大したが、きょうは縮小している。問題があっても一時的 なものになるとの見方が広がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比72セント(0.76%)高の1バレル=95.95ドルで終了した。

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