シラー教授:米住宅市場一段の低迷も-回復は本物でない可能性

米住宅市場の復活は本物ではないと みられ、一段の低迷リスクが残っていると、エール大学教授のロバー ト・シラー教授が指摘した。同教授は、スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数の共同考案者。

シラー教授は、スイスのダボスでブルームバーグテレビジョンのト ム・キーン司会者のインタビューに対し、「住宅市場はこの6年間ほど 下向き傾向にあり、今後も続きかねない。それが私の懸念だ」とし、 「現在、短期の指標は上昇しており、改善して見えるのは間違いない が、そうした状況は2009年にも見られた」と述べた。

低い借り入れコストが買い手の需要を促し、価格を押し上げる状況 にあって、住宅市場は回復の兆しを示しており、住宅建設は持ち直して いる。米不動産情報サービスのコアロジックによると、昨年11月の住宅 価格は前年同月比7.4%上昇と9カ月連続で前年を上回るとともに、06 年5月以来最大の値上がりとなった。

シラー教授は「住宅ローン金利が極めて低く価格が正常なレベルに 下がってきているという意味では良好な住宅市場だ。もちろん、何も悪 いことが起こらなければ購入に適した時期だ」と言明。その上で、「た だ、住宅ローンの大半が政府に支えられており、米連邦準備制度とその 資産購入プログラムが存在するという意味では非常に悪い市場でもあ る。これは極めて異常な市場だ。多くの不確実性が今後も残る」と述べ た。

原題:Shiller Says U.S. Housing Market May Drop Further: Tom Keene(抜粋)

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